イギリスの実業家サー・リチャード・ブランソン氏は自らの企業が開発したロケットに乗り宇宙旅行に出かけたという。今後世界の起業家たちにとって宇宙旅行は一種のステータスになりうるとニュースは伝えている(7月11日)
世界中がコロナ禍で混乱する中でこうしたニュースを聞くと、世界は常に動いていて、新たな価値を生み出すことの熾烈な争いは休みなく続いていると思う。
(オリンピックは開催するが観客は入れない。選手村の感染状況はクローズという矛盾)
というのもブランソン氏が宇宙旅行に飛びたつ日について、実はあるほかの著名人が同じく宇宙旅行に飛びたつ日の情報を入手し、その一週間前に実行することによって、自分が先駆けであることを誇示する意味合いがあったのだという。
その著名人とはアマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏。GAFAと呼ばれるアメリカの巨大IT企業の一角を担う創業者だ。
ベゾス氏の計画は7月20日の予定でアポロ計画にちなむ日程に合わせて宇宙旅行に飛びたつ計画だったらしい。
何にしろ、他に先駆けてことを成すことは非常に重要で、片や遅れをとったほうは二番煎じの印象ともなる。あまり人の目や評価を気にしてばかりでは情けないが、実際のところどうだったのだろうか。こうしたニュースの真偽について自分は確かめるすべを持たないが、いづれにしてもブランソン氏が起業家として初めての宇宙旅行をしたということは残るのだろう。情報はいったん出てしまえば利用されてしまうものだ。
価値ある豊かさの創造
私が社会人となって初めて転職した企業の理念。
価値ある豊かさとは、他に先駆けて具現化すること。だからチャレンジを続けることが大切だと説いていた。
結果過度な競争社会の一端を担うことにもなるけれど、自らの考え行動が他の先駆けとなることは、現代社会においても大いに評価されてよいことだと思う。
ラジオのニュース解説者はこのカーボンニュートラルの時代に、莫大な燃料を燃やして宇宙へ飛び立つことへの皮肉を付コーナーを結んでいた。レジ袋を有料化する一方で、個人がロケットを自由に飛ばせる時代に私たちは生きている。