温風至(あつかぜいたる)。今年は例年になく早い梅雨明けと水無月の異常な猛暑によって季節感が前倒しに感じてしまいますが、本来であれば夏の暑さが本番を迎える時期に入ります。南から暖かく湿った空気が吹き込み、本格的な夏の到来を感じる季節です。
南風にも呼び名がついているようで、梅雨入りの頃に吹く風を「黒南風(くろはえ)」、中頃に吹くの「荒南風(あらはえ)」、梅雨の終わりに吹く風を「白南風(しらはえ)」と呼びました。
この時期は白南風により湿った空気が流れ込みやすく、それが上昇して山のように立ち上がり積乱雲を生みやすくなります。雷雲といわれ突然の激しい雨や突風、雷を呼び込みます。
七月十日は功徳日ともいわれ浅草寺ではほおずき市が開かれます。この日にお参りすると四万六千二日分の参拝のご利益が得られると言います。ほおずきや風鈴などが賑やかにお店に立ち並ぶそうです。
スーパーでは多くのスイカが売られています。糖度も高い季節の果実が美味しい季節となりました。