皿尾城の空の下

久伊豆大雷神社。勧請八百年を超える忍領乾の守護神。現在の宮司で二十三代目。郷土史や日常生活を綴っています。

境内末社に愛宕神社がない理由

2025-01-13 21:38:20 |  久伊豆大雷神社


当社には明治の合祀政策によって三社の末社か境内に勧請されている。生駒、神明、天神の三社。それより以前に稲荷、風神の二社がその上座に摂社として祀られている。恐らく稲荷社は江戸期から、風神社については農耕祭祀として嵐よけを古くから行っていたことによるものと思われる。



末社の社殿の中に荒木地区から近衛歩兵の額が奉納されており、戦中の混乱期には多くの人が戦勝や帰還を祈願したことがうかがえる。
神社の数として最も多い八幡社が境内にないのは、実は地区内に合祀されず、個人のお宅で管理する八幡神社があるからだ。代々続く名家で明治期の合祀政策の際にも個人で社地を守ったことが伝えられる。

また火伏せの神愛宕神社は境内地ではなく、社家である私の家に勧請されている。

御幣の裏書には昭和六年の揮毫と祖父の名前が記されていて、本殿の上棟年と一致している。



恐らく竈門の神と共に神社境内地ではなく、自宅に軻遇突智命を祀り、代々氏神様とと家系を火伏せの神に守ってもらいたいと祈ったことだろう。



ロサンゼルスの山火事のニュースに心が痛む。どんなに社会が進歩しても暮らしの中で火の災いと恩恵を共に受けていることを忘れてはならない。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初散歩と成人の日

2025-01-13 08:45:20 | 生活

令和七年を迎えて初めていつもの散歩道を歩きます。仕事で歩くことが多いためか、休みの日に定期的に歩く週間がつきません。(体調がよく気が向けば歩く感じ)

寒中の時候ではありますが、寒さを感じません。影の長さだけが季節を映します。

忍川の鴨も元気そうに泳いでいました。

皿尾城南口は赤城山の絶景スポットで、自分の中で『赤城山スポット』と呼んでいます。
今日は成人の日。元服の儀が行われたことに由来します。いつの間にか月曜日となってしまいましたが、多くの(実際には少ない)新成人の皆さんの前途を祝し、これまで育て上げられたご家族の皆さまにお祝い申し上げます。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする