11月14日は埼玉県民の日。明治四年の廃藩置県から今年で152年。当初は荒川の西が入間県、東が埼玉県、明治六年には熊谷県が誕生、明治9年に現在の埼玉県の枠組みが誕生しています。昭和46年には県誕生100周年を記念して11月14日を「埼玉県民の日」と定めています。(埼玉県HPより)
熊谷市は県北の中心都市ですがお隣深谷市も平成の合併で大きくなり、昨年には旧花園町に三菱地所系のアウトレットモールの誘致に成功しています。やはり高速道路の幹線沿いの都市は商業施設の誘致に有利なのでしょう。昨年のオープン時には周辺の渋滞が連日のように続いていましたが、一年経って落着きを見せていました。
一周年を記念してセールはもちろん様々な催しが開催されていました。特に任天堂のショップが人気で、マリオのキャラクターを随所に用いて子供連れの家族の姿が多くみられました。
個人的にはこうした大型モールでの買い物が苦手で、経済的余裕もありませんので、付き添いのような形で致し方なく歩き回っていますが、老化防止のためには新しい店を訪れ、興味をもって見ることが効果的ということを本で読み、せっかくですのでいろいろな店舗を覗いてみます。
アパレルブランドのトミーヒルフィガーです。ごくまれに服を買ったことがありますが、アメリカの発祥のブランドということを初めて知りました。1985年に創業者の名前から付けられています。当時はファッション性に加え、機能性が際立っていたようで、また創業者のトミーヒルフィガー自身が経営を退いてもデザイナーとして残ったという話をネットで拾いました。やはりものづくりが好きだったのでしょう。店内に入りませんでしたが、スポーツブランドのNEWBALANCEです。メジャーリーガー大谷翔平のスポンサーとして今注目されています。私も野球経験者ですが(30年以上前)、当時野球用具のブランドと言えばミズノ、ゼット、ローリングス、SSKといったところでしたが、あの大谷翔平はニューバランスを使っています。もちろんスポンサー契約を結んでいるからです。(私は中学校でローリングスのグラブを使っていました。懐かしいです)
また日本の小学校に3個ずつ野球のグローブを寄贈するとのニュースが話題になっていますが、これも日本市場を見越してのことだというのは間違いでしょう。美談の向こうには必ず経済的合理性が隠れているのです。これらを良し悪しとして図ることは野暮なことです。自由主義社会のスポーツはビジネスと表裏一体なのは間違いないところです。
アウトレットモールの随所に地元の名産品がモチーフとして描かれています。取り上げられるものもあれば、見向きもされないものもある。それはそれで厳しい社会だと思います。県民の日に家族連れでにぎわうモールを散策しながら、資本主義社会の今後について漠然と考えていました。
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