以前ふらりと訪れた、南海天下茶屋駅前の中華料理店「九苑」。
その時私は唐揚げ定食を頼んだのだが、若い女性店員が唐揚げを少し揚げてはトングの先で割って火の通りを何度も確認して揚げていた結果、肉汁が全て逃げたカッスカスの唐揚げを食わされて閉口したものだ。
しかし、あれから月日が流れ、また縁あって天下茶屋に降り立った。
別のメニュウも試してみないと、その店の正当な評価は出来ない。
ランチメニュウをチェック。
正当な評価の最も早道は、オーソドックスなラーメンと炒飯だ。
そのセット(税込み790円)にしてみる。
驚いた。
驚いた。
ラーメンはごくごくオーソドックスなものだが、炒飯がフルボリウムなのだ。
グランドメニュウを見るとラーメン単品は税込み398円なので、炒飯はフルボリウムなのだそうな。コレは嬉しい。
せっかくなので、ラーメンをアップで。
箸を上げてみる。
スープは、全くもって見たまんま。
箸を上げてみる。
スープは、全くもって見たまんま。
そのへんの業務用濃縮スープを湯で割っただけと思って、間違いない。
学食や社食でいただける、まさにあんな感じだ。
麺はストレートで、コシがあり普通にウマい。
いただけないのはチャーシューだ。
これまた形も画一的で、いかにも冷凍で搬入されたものを店頭で解凍しました、みたいな濡れ方をしている。
ちょうどスライスベーコンをパックから出した直後のような、と言えばおわかりいただけるだろうか。
スープ、チャーシューがこの調子なので、この店はラーメンを軽視しているとみて差し支えない。
さて、炒飯。
驚いた。
驚いた。
ウマい炒飯を口に含んだ時のあの卵と油のマリアージュの風味が素晴らしく、パラリと仕上がって実にウマいではないか。
しかもフルボリウムで、嬉しい限り。
これで、この店ではラーメンと唐揚げを避ける一方炒飯は安心して頼めばよい、という経験則が備わったが、それを発揮出来る3回目の来訪はあるのだろうか(笑)…?