花の四日市スワマエ商店街

四日市の水谷仏具店です 譚

映画「剣岳 点の記」

2009年06月26日 | わたくしごと、つまり個人的なこと
          
新田次郎原作の映画「剣岳 点の記」を観てきました。
暑い夏は、涼しい映画館で「エイリアン」や「スターウォーズ」などを観賞するのが昔から楽しみでありました。
今回も、居ながらにして剣岳周辺の山々を散策させていただくことができました。
監督は木村大作氏。「八甲田山」でカメラを取った方で、時代背景が明治39年と、同じ新田次郎原作の「八甲田山死の彷徨」を髣髴とさせるものがあります。
自然の美しさはもちろんですが、三角点を山頂に立てる仕事にかける男の厳しさに感動しました。
主役の柴崎芳太郎(浅野忠信)は一方的な軍の命令にひたすら耐えます。案内役の宇治長次郎(香川照之)は地元や息子の反対を受けながら案内役を引き受けます。同行した若い生田は、作業を続けるうちに人間として成長していきます。
ひとつの仕事を集団で行うこと、それに疲労や危険が加わると個々の我が出ます。皆をまとめて成し遂げることは大変なことです。
こんな言葉が二度出ました
「人がどう評価しようとも、何をしたかではなく、何のためにそれをしたかが大事です」映画を観ないとこの意味がわからないかも・・・
撮影そのものも困難を極めたようで、200日間山に登ったそうです。
CGでない本物の風景を楽しませていただきました。