ホントに鍋をしない家だわー、我が家って。
歳を経るごとにますます鍋の出番が減りました。
どうしたことか、夫婦そろって鍋にあまり萌えないのです~。
寒い冬

気持ちは十分「今夜は鍋だな…」と思っているのよ。
けれど、いざ鍋にしたところでほんの軽くのお椀一杯食べたらパタッと先が止まってしまう…
飽きちゃうのね。
それを翌日もまた翌日もと食べるくらいなら作らない方がまし…といった感じで。
きっとワタシの鍋が下手なんだなーと、市販のスープを買ってみたり、具を工夫してみても、そこに劇的な変化はなく…
ワタシよりモアイ君の方が年々「鍋離れ」が加速している状況です。
友達に聞けば、ワタシの鍋だけがことさらひどいようでもないし、鍋好き夫婦だと
初日:あっさり水炊き
2日目:みそ仕立てに変化
3日目:キムチ味に変化……終了
といった風に連続で楽しむらしいの。
ヘルシーでうらやましいのだけど、そんなことなかなかマネできないなぁ
と、ある晩に≪秘密のケンミンshow≫で観た仙台の鍋、『セリ鍋』。
セリの根っこまで入ってて、シンプルな具でセリを主役に食べるんだって。
へぇ~。
根っこの香りの強さなら、パクチーで実感済みだわ

ワタシはパクチーの根っこは余さずみじん切りにしてチャーハンに使います。
パクチーはお高い野菜だから無駄にできないのね

そして、葉っぱや茎の部分より根っこの方が本当のパクチーらしく香りが強いの。
うわぁ

セリもきっと根っこは美味しいだろうなぁ
その番組を観て以来、「仙台に行きたい病」がブスブスとくすぶっていたの。
去年の桜の頃、牛タンを食べるために仙台へ行ったように、冬の旬の今、セリ鍋を食べに仙台へ行きたいよ~。
モアイ君とそんなことを考え始めた頃、スーパーでそこそこ立派な根っこがついたセリを見つけ、
「これでセリ鍋できるかなぁ?」
よしやってみよう!ということになりました。
クロゼットの奥からおそらく5年ぶりぐらいに卓上電磁調理器を出し…
スライサーで薄切りにした大根と、豚バラと豚肩ロース。
そして水菜とセリ。
昆布だしのスープでしゃぶしゃぶして、にらポン酢でいただきます。
根っこは、これでもかってくらい細部まで洗わないと、ジャリジャリしそうでそこは面倒

モアイ君が何度も水を換え洗ってくれました。
TVで観た仙台のセリはもっと根っこが長く、白くてきれいなの。(お店の人が洗っているのかもだけど)
スーパーで売っているセリにも当たり前のように立派な根っこがついているんだよ。
こちらでは、あってもほんの少し、根っこ部分がカットされている時もあるよね。
あー

セリやばい。
特に根っこ

シャキシャキとした歯ごたえ、そして香りが強くて最高です。
最近ららぽーとに来たスーパーの豚肉が、どういうことかよその豚肉より美味しくて
(お店のロゴもブタちゃんだからきっと契約農家があるのでしょう)
そのスーパー開店以降、確実に豚肉料理が増えた我が家。
そんな豚肉とどっさりのセリでいただく鍋は、鍋嫌いと言えないくらいたくさん食べちゃう鍋でした。
「あー

大・満・足!」
「うん!うまかったな!」
余ったスープでの雑炊にはモアイ君はやっぱり乗らず、余った豚肉で豚丼を作っていたけれど、
ワタシは卵を落とした雑炊を少し作り、『普通の人のように鍋を楽しめた』ことがとてもうれしかった。
このセリ鍋だけはこの冬2回作りましたよ。
鶏肉を入れてもトマトを入れても、それで食が進まないなら無理にすることはない。
美味しい!と思える鍋があるならそれだけ作ればいいんだよね。
それがセリ鍋。
このメニューだけは来年の冬も忘れずに作れるわ。
うん、よかった!