佐藤／『闇金ウシジマくん』はマンガもテレビドラマや映画もおもしろいですよ。あれを見ていると「こういう世界には絶対行かないようにしなければな」と震えます。欲望に勝てず、ちょっと見栄を張ってクレジットカードを使いすぎる生活をほんの少しズラしていくと、『闇金ウシジマくん』の世界に行っちゃうから怖い。
とにかくオカネの貸し借りは怖い。実は私の周囲で起きている夫婦ゲンカは、オカネの問題がけっこう大きいんですよ。勝手に人にオカネを貸してしまったり、勝手に兄弟や親の連帯保証人になってしまう。すると夫婦全体の問題になるわけです。
土屋／ちゃんと夫婦間で相談しておけばいいのに、オカネの問題で独断専行したせいで信頼関係が壊れ、さらには現実的に家計費が足りなくなっちゃう。
佐藤／オカネの問題のせいで、子どもの教育に影響が出てしまう。あるいは親の病院代に影響が出る。親を病院の個室に入れたいのに、オカネがないからできない。オカネの問題が原因で起きた夫婦ゲンカは、けっこう深刻な方向に発展します。
塙／「ダンナのオレが稼いでいるんだから、オレが勝手に使って何が悪いんだ」なんて言い始めたらおしまいです。
佐藤／身内の間では、オカネの貸し借りはするべきではありません。もしそういう局面に立たされたときには、そのオカネはあげちゃったほうがいいです。たとえば親しい人から「３０万円融通してくれないか」と言われたときには「３０万円は融通できない。でも３万円だったらあげられるよ。君が本当に３０万円必要なのだったら、僕と同じ考えの人をあと９人探せばいいはずだ」と答えてみてはどうでしょうか。
土屋／なるほど。それならまだ無理がありませんね。
佐藤／「オカネを貸してくれ」と言うロシア人は、限りなく「オカネをくれ」と言うのに近いんですよ。家族の誰かが病気になってしまったとか、家が雨漏りしたから改修しなければいけないとか、のっぴきならない事情が一人残らずあるわけです。
親しい人からそういう頼みを受けたときには、できる範囲内であげちゃったほうがいい。そのほうが後腐れがありません。
□佐藤優×お笑い芸人ナイツ（土屋伸之・塙宣之）『人生にムダなことはひとつもない』（潮出版社、２０１８）の「第５章 友情と夫婦関係」の「人間関係を破壊するオカネの貸し借り」を引用
【参考】
「【佐藤優】夫婦ゲンカになりそうなときは外国語にスイッチ」
「【佐藤優】現代に生きるマルクスの『資本論』」
「【佐藤優】オカネの使い方とインテリジェンス」
「【佐藤優】やりたくない仕事はスパッと断る」
「【佐藤優】「本当に好きな仕事」は長続きする」
とにかくオカネの貸し借りは怖い。実は私の周囲で起きている夫婦ゲンカは、オカネの問題がけっこう大きいんですよ。勝手に人にオカネを貸してしまったり、勝手に兄弟や親の連帯保証人になってしまう。すると夫婦全体の問題になるわけです。
土屋／ちゃんと夫婦間で相談しておけばいいのに、オカネの問題で独断専行したせいで信頼関係が壊れ、さらには現実的に家計費が足りなくなっちゃう。
佐藤／オカネの問題のせいで、子どもの教育に影響が出てしまう。あるいは親の病院代に影響が出る。親を病院の個室に入れたいのに、オカネがないからできない。オカネの問題が原因で起きた夫婦ゲンカは、けっこう深刻な方向に発展します。
塙／「ダンナのオレが稼いでいるんだから、オレが勝手に使って何が悪いんだ」なんて言い始めたらおしまいです。
佐藤／身内の間では、オカネの貸し借りはするべきではありません。もしそういう局面に立たされたときには、そのオカネはあげちゃったほうがいいです。たとえば親しい人から「３０万円融通してくれないか」と言われたときには「３０万円は融通できない。でも３万円だったらあげられるよ。君が本当に３０万円必要なのだったら、僕と同じ考えの人をあと９人探せばいいはずだ」と答えてみてはどうでしょうか。
土屋／なるほど。それならまだ無理がありませんね。
佐藤／「オカネを貸してくれ」と言うロシア人は、限りなく「オカネをくれ」と言うのに近いんですよ。家族の誰かが病気になってしまったとか、家が雨漏りしたから改修しなければいけないとか、のっぴきならない事情が一人残らずあるわけです。
親しい人からそういう頼みを受けたときには、できる範囲内であげちゃったほうがいい。そのほうが後腐れがありません。
□佐藤優×お笑い芸人ナイツ（土屋伸之・塙宣之）『人生にムダなことはひとつもない』（潮出版社、２０１８）の「第５章 友情と夫婦関係」の「人間関係を破壊するオカネの貸し借り」を引用
【参考】
「【佐藤優】夫婦ゲンカになりそうなときは外国語にスイッチ」
「【佐藤優】現代に生きるマルクスの『資本論』」
「【佐藤優】オカネの使い方とインテリジェンス」
「【佐藤優】やりたくない仕事はスパッと断る」
「【佐藤優】「本当に好きな仕事」は長続きする」
