語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【詩歌】呪い ~鴉~

2015年04月24日 | 詩歌
 広場にとんでいって
 日がな尖塔の上に蹲っておれば
 そこぬけに青い空の下で
 市(まち)がさびれていくのが たのしいのだ
 街がくずれていくのが うれしいのだ
 やがては 異端の血が流れついて
 再びまちが立てられようとも
 日がな尖塔の上に蹲っておれば
 (ああ そのような 幾百万年)
 押さえ切れないほど うれしいのだ

□入澤康夫「鴉」(詩集『倖せ それとも不倖せ』)
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    白木蓮
   



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