さて農業の世界は、あまりにも奥が深い。実際地面から30センチ下の世界は、つい最近までよくわからなかった。なのに成功している人がいる。しかも昔からいる。
こういった天才たちの特徴を考える。
1)とにかく見回る
とにかく畑や田んぼをよく見回る。暇さえあれば出かける。
2)記録魔である
ほんとうに記録する。自分の子供の写真より、作物の写真の方が多かったりする。天候や気温、撒いた肥料の量やタイミングは当然、作物の大きさなどもこまめに記録している。今ならパソコンは必需品。
3)凄まじい観察力
とにかく細かい変化に敏感。ちょっと弱ってるな~とか、そのちょっとが普通は解らない。よく土を触っただけで成分が解るとか、なめてみて判断するとか、触っただけで温度が解るとか、これらは観察力から演繹的に身に付いた物だろう。これをすごいと言っても、本人は解っていない。
4)新たらしもの好き
新しい品種がでたとか、新しい資材があるとかそういった情報があれば出来るだけ試してみようとする。好奇心おう盛な人が多い。なのでアイディアも豊富。とにかく試してみないと気が済まない。
5)マニアだ
そうとしか言いようが無い。自分の作っている野菜にとことんこだわる。熱心とも言えるが、他の事をやってもそうなってしまうので、性格としか言いようが無い。白菜農家で、病原菌の伝播を防ぐために畑が変わるたびにトラクターを徹底して洗っている人がいる。そして収穫後の残さを徹底的に取り除く。そして畑は暗渠になっている…。徹底しすぎて、めまいがする。この人趣味は牛。品評会で優勝している。
6)気象庁より正確
平成4年のコメの大凶作を当てた農家がいる。しかも肥料から管理まで適切に対応して収量を出している。
7)先読み
特に花卉農家ではこの能力は明暗を分ける。流行を当てるのだ。野菜農家でも同じ。なお英語が出来れば更によい。海外情報の収集は大切だ。花卉農家なんて本当にグローバル。代表は菊。挿し木で増やすが、その挿し穂を南アフリカから輸入したりしている。球根系はオランダから。新品種を自分で作ったら、当然海外に売り込まなくては行けない。ガンガン稼ごう!
8)長嶋茂雄
彼の言う事は誰も解らない。まねしても失敗する。どこがどう違うのか、違うという事しか解らない。でもこういった人がいて、彼を中心にうまく回って行けば産地として大きく成長出来るのだが、なかなかうまく行かない。
こういった人が成功している農家だ。さてこういった人が極端になるとどうなるか。
8)同じ所にいない
えっ!と思うかもしれない。これは本当。最適な場所を求めて移動する。必ずしも地味がいいとかそういった事ではない。大昔の話しだが、岩手の区界高原に突然現れて牧草地をまとめて借り受けて大根を作り始めた人がいた。そしたらその年は全国的に大根が凶作だった。彼の畑だけ豊作。で一山当ててその土地から去って行った。
また国営開発で大きな農地を借り受けた人がいた。契約では10年間は土地代がタダで10年以降は土地代を払わなければ行けない。彼は当然10年目にその土地を去った。その町は困り果てていたがすると突然また別な人が現れて、今度は有利な条件でその土地を借りてしまう。
ずるい!とか思うだろうが農業の真の奥深さがここにある。以外と農業で一攫千金はある。ドラマ「北の国から」でアズキ相場に失敗する農家の話しがあったが、現物を生産しながら先物でバクチを打って成功した人がいたのは確か。つまり不作が予想される年に、自分のうちではその対策を入念にして先物では高値を予想しながら安値で買う。本来のこの場合の先物の使い方は、先物はそこそこ高値で買ってリスクヘッジする物なのだが。
ここに書いたことの逆をやればダメ農家となる。が実際はそうでもない。特にコメはその傾向がある。コメは研究と機械化が進み、誰でも出来る傾向にある。特に平成4年の大凶作の時は、ダメ農家がいい結果を出したりしていた。これも奥深い事だ。
ただダメ農家の特徴があるとすれば、成功したら調子に乗る人だろう。また成功した人のマネばかりをする人だろう。よくある話しだ。
去年もうけたから今年は作付け面積を増やしたら相場が大暴落とか、隣の農家が成功したから同じ作物を作って失敗したとか。当然その隣の農家は別な物を作っている。
有機栽培の野菜はおいしいと言われているが、難易度の高い有機農業で成果を出す農家というのはこういった天才たちが多い。でも、彼らだったらどんな作り方でもうまい物が作れると思う。
その前に、彼らだったらどんな仕事でも一流になれるだろう。最高の経営者でもある。
こういった天才たちの特徴を考える。
1)とにかく見回る
とにかく畑や田んぼをよく見回る。暇さえあれば出かける。
2)記録魔である
ほんとうに記録する。自分の子供の写真より、作物の写真の方が多かったりする。天候や気温、撒いた肥料の量やタイミングは当然、作物の大きさなどもこまめに記録している。今ならパソコンは必需品。
3)凄まじい観察力
とにかく細かい変化に敏感。ちょっと弱ってるな~とか、そのちょっとが普通は解らない。よく土を触っただけで成分が解るとか、なめてみて判断するとか、触っただけで温度が解るとか、これらは観察力から演繹的に身に付いた物だろう。これをすごいと言っても、本人は解っていない。
4)新たらしもの好き
新しい品種がでたとか、新しい資材があるとかそういった情報があれば出来るだけ試してみようとする。好奇心おう盛な人が多い。なのでアイディアも豊富。とにかく試してみないと気が済まない。
5)マニアだ
そうとしか言いようが無い。自分の作っている野菜にとことんこだわる。熱心とも言えるが、他の事をやってもそうなってしまうので、性格としか言いようが無い。白菜農家で、病原菌の伝播を防ぐために畑が変わるたびにトラクターを徹底して洗っている人がいる。そして収穫後の残さを徹底的に取り除く。そして畑は暗渠になっている…。徹底しすぎて、めまいがする。この人趣味は牛。品評会で優勝している。
6)気象庁より正確
平成4年のコメの大凶作を当てた農家がいる。しかも肥料から管理まで適切に対応して収量を出している。
7)先読み
特に花卉農家ではこの能力は明暗を分ける。流行を当てるのだ。野菜農家でも同じ。なお英語が出来れば更によい。海外情報の収集は大切だ。花卉農家なんて本当にグローバル。代表は菊。挿し木で増やすが、その挿し穂を南アフリカから輸入したりしている。球根系はオランダから。新品種を自分で作ったら、当然海外に売り込まなくては行けない。ガンガン稼ごう!
8)長嶋茂雄
彼の言う事は誰も解らない。まねしても失敗する。どこがどう違うのか、違うという事しか解らない。でもこういった人がいて、彼を中心にうまく回って行けば産地として大きく成長出来るのだが、なかなかうまく行かない。
こういった人が成功している農家だ。さてこういった人が極端になるとどうなるか。
8)同じ所にいない
えっ!と思うかもしれない。これは本当。最適な場所を求めて移動する。必ずしも地味がいいとかそういった事ではない。大昔の話しだが、岩手の区界高原に突然現れて牧草地をまとめて借り受けて大根を作り始めた人がいた。そしたらその年は全国的に大根が凶作だった。彼の畑だけ豊作。で一山当ててその土地から去って行った。
また国営開発で大きな農地を借り受けた人がいた。契約では10年間は土地代がタダで10年以降は土地代を払わなければ行けない。彼は当然10年目にその土地を去った。その町は困り果てていたがすると突然また別な人が現れて、今度は有利な条件でその土地を借りてしまう。
ずるい!とか思うだろうが農業の真の奥深さがここにある。以外と農業で一攫千金はある。ドラマ「北の国から」でアズキ相場に失敗する農家の話しがあったが、現物を生産しながら先物でバクチを打って成功した人がいたのは確か。つまり不作が予想される年に、自分のうちではその対策を入念にして先物では高値を予想しながら安値で買う。本来のこの場合の先物の使い方は、先物はそこそこ高値で買ってリスクヘッジする物なのだが。
ここに書いたことの逆をやればダメ農家となる。が実際はそうでもない。特にコメはその傾向がある。コメは研究と機械化が進み、誰でも出来る傾向にある。特に平成4年の大凶作の時は、ダメ農家がいい結果を出したりしていた。これも奥深い事だ。
ただダメ農家の特徴があるとすれば、成功したら調子に乗る人だろう。また成功した人のマネばかりをする人だろう。よくある話しだ。
去年もうけたから今年は作付け面積を増やしたら相場が大暴落とか、隣の農家が成功したから同じ作物を作って失敗したとか。当然その隣の農家は別な物を作っている。
有機栽培の野菜はおいしいと言われているが、難易度の高い有機農業で成果を出す農家というのはこういった天才たちが多い。でも、彼らだったらどんな作り方でもうまい物が作れると思う。
その前に、彼らだったらどんな仕事でも一流になれるだろう。最高の経営者でもある。