お米の話しを。
稲の病気でもっとも嫌われているのがイモチ病。宮沢賢治も言っている真っ赤になる病気だ。
さて近所には稲の試験ほ場がある。最近ではコシヒカリの遺伝子の一部を壊した物とかすごいものが見られる。ただもっとすごいのは、陸羽ナンバーの品種の稲とか、世界的に有名な研究機関の稲が育っていたりする。
忘れられないのは、銀坊主だ。日本稲の歴史の中で、コシヒカリに匹敵するくらいの品種だ。この品種は日本の朝鮮併合以降朝鮮半島でも作られ、まあなんというかかんというかで安く作れた。これが日本に入って米相場を安値に押し下げて、タイミングよく日本で大不作。踏んだり蹴ったりの昭和初期の話しだ。これで東北や北陸が疲弊し、共産主義や社会主義の流行と、それに染まった軍部と官僚が面倒な事を起こすのは、偶然の一致かもしれない。
まあ、でも、まあ、いろいろ重なっているのは確かだ。
個人的に、安く買い叩かれた朝鮮半島の農民と巻き添えを食って不作なのに安く買いたたかれた東北は何か似ている。この事を思っただけで、右翼が嫌いになる。
でも銀坊主は食べた事が無い。育っているのは見れるのに残念だ。陸羽系もそうだ。
稲の品種改良は、イモチ病との戦いだった。その中で戦後生まれた藤坂系の超多収量系品種は、まずかった。でもタンパク室が20%以上でけっこういい米だったかもしれない。
そこにうまいけど、イモチ病に弱い品種が登場。ササニシキとコシヒカリ。特にコシはイモチに弱かった。それを生育管理でなんとか出来るようになり、うまくするための肥料計画まで完璧に出来るようになった。機械化や育苗のコントロールまで完璧になった。コシで出来るんならどの品種でも出来る。そういった状態にいまある。
ササニシキはその点で少し出遅れた。平成4年の大凶作で露骨に欠点が現れた。そこで宮城・岩手がひとめぼれに変わる。残念な事にササニシキは急激に衰退した。
その後ササニシキは、イモチ病耐性を強化した「ササニシキBL」になるのだが、味が違うと言われて名前を変えてササロマンのなるのだが、やっぱりダメになる。実際ササニシキBLは何か違う。
何が起きたかと言えば、食味の変化だ。しかも受け取る側の問題だ。コシの味の濃さに慣れてしまったうえに、これは個人的な意見だが、ひとめぼれは適度な歯ごたえ、言い換えれば柔らかさが高齢者にウケたのだろう。もはやササニシキは絶滅危惧種だ。
さてコシヒカリはどうなったかと言えば、新潟県が絶対のブランドとして強化した。そしてイモチ病対策でやっぱり品種改良して、「コシヒカリBL」を作り上げた。そして全県上げて一気に広めて低農薬化を実現した。味も本当に遜色ないので、旧来のコシヒカリは福島や栃木県産に残っていると思う。新潟でも魚沼は残しているだろう。
調べていないけど。
なおコシヒカリはよくわからない品種で、茨城と埼玉と福島とで微妙に違うらしい。昔懸賞で魚沼産のコシヒカリをゲットした事があったが、やっぱりその後同じ味に出会っていない。近いのは福島・会津の有機栽培・無農薬(天才の米です。でも魚沼産より圧倒的に安い)しかない。
私が好きなのは、あきたこまちだ。おいしいし、歯ごたえがある。秋田県より岩手の方が好きだ。秋田の方が優しい歯ごたえだからだ。品種的には炊く時の水分量が間違っていてもおいしいこと。ひとめぼれはこれが欠点だ。ベストのひとめぼれは確かにウマい。でも間違うと…。あきたこまちは生産量が落ちていて、いいのが少なくなっている。岩手の沢内村のはうまかった。でも入手出来ない。
最近ササニシキ、BLでないササを手に入れられそうだ。努力しなければ。
人の事はいっぱい文句いいながら、自分の食の保守性だけはもう何ともしがたい。あのあっさりが、どんなに食べても飽きないササニシキ!サンマとササニシキ!
僕の青春を返せと言いたくなった。
稲の病気でもっとも嫌われているのがイモチ病。宮沢賢治も言っている真っ赤になる病気だ。
さて近所には稲の試験ほ場がある。最近ではコシヒカリの遺伝子の一部を壊した物とかすごいものが見られる。ただもっとすごいのは、陸羽ナンバーの品種の稲とか、世界的に有名な研究機関の稲が育っていたりする。
忘れられないのは、銀坊主だ。日本稲の歴史の中で、コシヒカリに匹敵するくらいの品種だ。この品種は日本の朝鮮併合以降朝鮮半島でも作られ、まあなんというかかんというかで安く作れた。これが日本に入って米相場を安値に押し下げて、タイミングよく日本で大不作。踏んだり蹴ったりの昭和初期の話しだ。これで東北や北陸が疲弊し、共産主義や社会主義の流行と、それに染まった軍部と官僚が面倒な事を起こすのは、偶然の一致かもしれない。
まあ、でも、まあ、いろいろ重なっているのは確かだ。
個人的に、安く買い叩かれた朝鮮半島の農民と巻き添えを食って不作なのに安く買いたたかれた東北は何か似ている。この事を思っただけで、右翼が嫌いになる。
でも銀坊主は食べた事が無い。育っているのは見れるのに残念だ。陸羽系もそうだ。
稲の品種改良は、イモチ病との戦いだった。その中で戦後生まれた藤坂系の超多収量系品種は、まずかった。でもタンパク室が20%以上でけっこういい米だったかもしれない。
そこにうまいけど、イモチ病に弱い品種が登場。ササニシキとコシヒカリ。特にコシはイモチに弱かった。それを生育管理でなんとか出来るようになり、うまくするための肥料計画まで完璧に出来るようになった。機械化や育苗のコントロールまで完璧になった。コシで出来るんならどの品種でも出来る。そういった状態にいまある。
ササニシキはその点で少し出遅れた。平成4年の大凶作で露骨に欠点が現れた。そこで宮城・岩手がひとめぼれに変わる。残念な事にササニシキは急激に衰退した。
その後ササニシキは、イモチ病耐性を強化した「ササニシキBL」になるのだが、味が違うと言われて名前を変えてササロマンのなるのだが、やっぱりダメになる。実際ササニシキBLは何か違う。
何が起きたかと言えば、食味の変化だ。しかも受け取る側の問題だ。コシの味の濃さに慣れてしまったうえに、これは個人的な意見だが、ひとめぼれは適度な歯ごたえ、言い換えれば柔らかさが高齢者にウケたのだろう。もはやササニシキは絶滅危惧種だ。
さてコシヒカリはどうなったかと言えば、新潟県が絶対のブランドとして強化した。そしてイモチ病対策でやっぱり品種改良して、「コシヒカリBL」を作り上げた。そして全県上げて一気に広めて低農薬化を実現した。味も本当に遜色ないので、旧来のコシヒカリは福島や栃木県産に残っていると思う。新潟でも魚沼は残しているだろう。
調べていないけど。
なおコシヒカリはよくわからない品種で、茨城と埼玉と福島とで微妙に違うらしい。昔懸賞で魚沼産のコシヒカリをゲットした事があったが、やっぱりその後同じ味に出会っていない。近いのは福島・会津の有機栽培・無農薬(天才の米です。でも魚沼産より圧倒的に安い)しかない。
私が好きなのは、あきたこまちだ。おいしいし、歯ごたえがある。秋田県より岩手の方が好きだ。秋田の方が優しい歯ごたえだからだ。品種的には炊く時の水分量が間違っていてもおいしいこと。ひとめぼれはこれが欠点だ。ベストのひとめぼれは確かにウマい。でも間違うと…。あきたこまちは生産量が落ちていて、いいのが少なくなっている。岩手の沢内村のはうまかった。でも入手出来ない。
最近ササニシキ、BLでないササを手に入れられそうだ。努力しなければ。
人の事はいっぱい文句いいながら、自分の食の保守性だけはもう何ともしがたい。あのあっさりが、どんなに食べても飽きないササニシキ!サンマとササニシキ!
僕の青春を返せと言いたくなった。