今日はお昼から雪でした。そして0時頃最低気温が−5.5度で、そこからずっと気温が上がり続け20時からはプラスです。24時位には2.7度になりました。日中あんなに寒かったのに夜にはどんどん雪が溶けて行きます。
さてudo様からコメントを頂きました。ただ確かgooのコメント欄は文字制限があったと思いますので、ここで記事にしてしまいます。
さてアベノミクスですが第一の矢の経済緩和と言うのが重要な所です。新自由主義経済の中で貨幣供給量だけで経済をコントロール出来ると言う学派、マネタリストと言うのがいますがその考え方です。一番簡単なのは公定歩合の増減です。ただ日本ではゼロ金利政策が長く続き、その上景気がいいからと止めたとたんに景気が悪化したと言う悪い経験があります。それでは何かいい手段は無いのかと言えば無い訳です。そこに丁度アメリカがQEを始めた訳です。これは市場の安定も狙って国債以外、公的金融機関とか不良債権まで大量に一気に購入したものです。この政策は金額を下げつつ停止させる予定です。ただその先に結果として市場に流れた貨幣を回収しなければいけない訳です。その際国債を発行したり、民間の不良資産を整理して市場に出さなければいけない訳です。その際値が崩れたりしたら回収出来ない貨幣が残る訳でその市場のコントロールが難しくなります。
日本の金融緩和の場合は、国債で行っています。しかも償還間近のものや短期国債を中心に買っています。そのため実は手じまいしやすくなっていますが、3ヶ月ものの国債金利がマイナス金利になったりと恐ろしい事になっています。たしか6ヶ月ものもそうだったと記憶しています。
さて、市場に貨幣をばらまくとインフレになりやすくなります。低金利ですから事業に投資したりやりやすくなります。その分消費も増えてインフレになると言う図式です。ついでに仕事が増えるので求人も増えるという事です。その上インフレをコントロール出来れば、国債発行残高も目減りします。そして貨幣余りの状態で景気が上向けば、税収増も期待出来ます。そういった話です。で、これは1980年後半からいわれて来た話で、実は変わった話ではありません。
問題なのはゼロ金利政策でも投資が増えなかったのに、これで国内投資を呼び込められるのか、特に少子高齢化社会でナゼか若者の消費が低い昨今では、海外投資に向かう所も大きい訳です。国内投資には向かいにくい所があります。まあ通貨供給量の過大な増大では円安に振れやすいので、結果として国内投資に向かうのかとなります。それが私どもまで行き渡るのには時間がかかります。ところが今回消費税を上げる際に、ナゼか消費かさ上げのための財政出動を渋った訳です。これが今回の景気低迷に繋がったと言われています。
そして手じまいの仕方が問題になります。通貨供給量に見合った景気回復があれば全く問題がないのですが、日本の場合国債の発行で行うしかないと思います。しかし現在マイナス金利になっている短期市場を考えてもいきなりドカンと発行するわけにはいかない所があります。
そのために市場に対して常に説明を続けて信用を維持するのが大切となります。FRBの最近の手法は、昔の日本では口先介入と言われているものですが、有言実行そして規模が違うもの、これを続けて市場の信頼を維持しています。説明責任がきちんとしていないと市場はすぐに裏切られた損をしたといって逃げて行きます。この信用維持をどう出来るのかと言うのが問題なのです。
もしも民主党が政権を取ったとしても、ここを間違えると取り返しのつかない事になる訳です。麻生太郎財務大臣が最近失言が少ないのもこのせいだと思います。
なのでアベノミクスの第一の矢は、手じまいにリスクがある金融政策です。ただ現状ではこれ以外の手段は日銀も含めて、なかったと言う事だけはいえます。
ジュガツザクラの花に雪が積もっています。寒さでピンクが強くなっている様です。
さてアベノミクスで経済格差が出た理由は簡単です。我々貧乏人には信用が無い訳です。実績がある個人で新規事業を始めた人が、不動産持っていれば、政策金融公庫がやってきますよ。しかもプライムレートで融資してくれます。
実際の所信用格差といっていいのかもしれません。富めるものにはお金が集まりやすくなっていると言うのはアベノミクスの問題点です。udoさんのいうOECDのトリクルダウン効果は無いと言うものですが、ここは若干説明したいと思います。この「富から滴り落ちる」という考えですが、発展途上国では有効だと言う事です。ただ富がある一定以上蓄積されると経営の効率化などで一定以上の能力の人材しか使えなくなると言うものです。結果汁を吸える層が限られてくると言う事です。Googleの賃金は高いので有名ですが、一般プログラマーの賃金を上げていないと言うのはありますね。
貧富の差が拡大し、かつグローバル化している現在では更に難しくなります。
そして言いたくはないのですが、企業のコマとして生きられるだけでも、かなりな能力が必要とされている時代になっていると思います。コンプライアンス問題は大きいかもしれません。何かミスがあれば下へ下へと行くように更になっているような気がします。
シラカシの樹です。トップのサザンカもそうですが盛岡で露地植えほぼムリな樹です。なんで植えたんだろう。植栽を決定した人は知っているが。
自民党の石破氏が、再分配は成長を生まないと言う発言をしたと言う事ですが、前後の文脈が無いと何とも言えないものです。多分法人税の問題なのかと思います。新自由主義経済下では国家が企業を管理するものではないと言う、ある意味当たり前の事があります。その上で国家が再分配するのではなく、企業が成長するのがいい、賃金での再配分が正しい。そのために法人税を軽減すると言う事なのかと思います。ここだけ切り出されたら石破氏とは思えない暴言です。
ちょっとめんどくさいですね。国は最小限度の事しかしないのが理想だと言う考えです。民間に任せる、ある意味ただしい事です。あんまり個別案件まで国は突っ込む必要はない、大体それは法で決める事だろう。曖昧な法を用意する所が良くないと思う。
ただ税と言うのは再分配のシステムがあればこそです。それをお祭りで行うのか宗教で行うのか、貧民救助に使うのか考えはありますが、古代から国家は国民を守るために存在している訳です。戦争が国民を守る手段だった時代もあるかもしれません。それは安定して来た18世紀以降それ以外の問題が起きる訳です。啓蒙思想の人って何なのよ、と言う所から人を動かしている欲望は何なのかとイロイロ人は考えて来た訳です。暴動起きたり革命起きたり戦争起きたり、その度にいい事もあれば悪い事もある訳です。ただその中で成功した例がある訳です。それは職と食の保証と教育です。食に関してはローマ時代が素晴らしいと言われていますが実際は結構難しいものだった様です。現在でもアメリカでフードスタンプと言う形であります。貧困層ほど肥満を増やしていると言われる問題があります。
問題は職です。仕事が無いと人は成長出来ません。いや社会から阻害されていると感じるほど、無職と言うのは厳しいものです。無能と思われた日には目も当てられません。そのためには教育が必要なのは間違いがありません。
この職と教育の問題は国家のあり方ですね。これは再分配が必要ですね。国家は必要な人材を育てる方向を作らなければいけない訳です。そのための予算を用意する必要があります。
所が国立大学改革プランのような、選択と集中?みたいな概念を出す当たりに、余程の危機感があるのかと思います。
車が無いのは人として欠けているとは思ったのだが、バスで渋滞に巻き込まれた。ありがたい事だと。誰も悪くない困難にであっちゃったと思える。自分で車を運転していたら、自分が悪いのかと思ったかも知れない。
ただ1時間前のバスに乗るべきだったと反省はした。
アベノミクスの第2の矢は評価していません。震災復興があって職人が払底している状況で公共事業を大幅に増やした問題は大きすぎます。大体職人が育っていませんし。復興特別税の早期廃止もどうなのかと思っています。
一般財源のために廃止されたように思えるのです。
udo氏が多分一番感じている所だと思いますが、第三の矢がどうしようもない。一番いい例が民主党から引き継いだ「こども園」だと思う。保育・幼児教育一体のシステムが望まれて多分30年は経っているだろう。幼稚園と保育所の一体化、悪い事は無いはずだ。あとは学童保育と一体化して欲しいのだが、厚生労働省と文科省の縦割りだけで延々と出来なかった問題だ。だがそれが解決出来るかと思った矢先に、こども園に予算配分しなくなったのだ。来年にはこども園を返上する法人が増えるだろう。システム的に育てないとかなり難しい案件だ。機能する前に予算を削った例と思う。
薬剤のインターネット取引もそうだが、規制緩和しているようで全くしていない事例が多い。
その上で、税制システムがあんまりにもめんどくさい。透明性の無い税、いや法律は単純なのだが法令が良くわからない。そもそも法人税を払っていない企業が多い。これはグローバル企業ではない。ケイマンまでいかなくてもいい。控除がありすぎる。
法人税減税で、製造業のその控除が問題になっている。サービス業ではそう言った控除が少なくなる。。金融とかではかなり大きな問題になる。法人税減税で良くわからない議論があるとすれば、この製造業とサービス・金融の戦いだと思えばよろしいかと思います。基本的にサービス・金融業では赤字を出さない限り、マックスの法人税になります。そういったのが法人税減税の裏側にあると考えています。
帰りは1.5キロの大渋滞でした。この点バスはいいです。選択肢が無いところがいいです。 もう諦めて寝るだけです。暇だったので隣の高校生に自然渋滞のスシテムを教えました。で、彼が納得したのはまあそのポイントに来てからですね。
最後ですが、ヘイトスピーチとアメリカのファンダメンタルな側面を書いたものを差しているのだと思います。アメリカではテクニカルデフォルト寸前をやらかした様ですが、もうどうしようもなくなっている移民問題を合理的に解決出来るのかとか、これ以上の貧富の差を、いや生死の差がどう治安に影響するのかと言う問題になっている訳で、オバマケアはそう言った意味では全く悪くないのですが、それは自助努力で出来るだろうと言い切るティーパーティーたちは本当に現実を見ているのだろうかと疑う訳です。こうして言論の場で戦っているのは幸せかと言えば幸せなんでしょう。でも踊る会議の方が未来がありそうです。
真面目に言います。心に余裕があるならばファンダメンタルな人たちとも話が出来るでしょう。そして彼らにも余裕があれば、話し合いも出来るでしょう。ただそれらが無いと言うのが問題です。
同じアジア人なのに、そして日本に住んで3世なり4世となぜ対話出来ないのか。多分簡単な事をなぜ出来ないのか。
叫び続けないと生きて行けない、その苦しさだけは解る。その先を作れないのは、自家中毒に陥ってしまったからなのだろう。
正しい自分を捜し続けたあげくに正しい自分を演出して来て、ニッチもサッチも行かなくなった。サラ・ベイリンなんてまったくそうだ。後は過激化するだけ。
そうしてアメリカ話で誤摩化して終わる。
PS
ということでアベノミクスを支持している訳ではない。次ぎにセーフティーネットワークを持ってこないとアベノミクスは全く意味が無くなると思っているが、多分マイナンバー制とあわせてやってくる可能性はある。あとマイナンバー制は業種によってはもの凄い大混乱を起こすと思う。特に医療・介護では大きくなるだろう。個人情報の照会が簡単になる分、流出防止が厳しくなるからだ。あと年賀状で年の半分を稼ぐ郵便局とかではかなりな事になる可能性はある。マイナンバー制を知らない高校生とかがバイトで来るからだ。