どうでもいいこと

M野の日々と52文字以上

今年のニュースを振り返る

2014-12-29 23:33:45 | 日記

 

今年は自分自身がヤバイ年だったのですが、まあそれでも何とかなりました。

自分が大変なのに人ごとを書き連ねてきましたが、その中で印象的だったものを書いて行こうかと思います。

あいもかわらず写真と文章は関係ありませんネ。

 

 

まずはアメリカのキューバ国交回復交渉でしょうか。多分今年の国際政治の中で一番明るい話題です。アメリカ国民の60%が支持している様です。とはいえ残りの中にいる過激な人たちがどう出るのか。

キューバと言うのは汚職の無い国です。そして医療が小国とは思えないほど充実しています。そのくせ一応言論統制と政治的弾圧がある訳ですが、北朝鮮と同一視してはいけない訳です。フィデルは宮殿を作らないし、国連スピーチでもあの服か?と言うのがあります。ラウルはまだこざっぱりしていますが、生地はいいものでは無さそうです。

このあたりが訳の分らない国家なのです。権力者は力と富を持つべきだ、という当たり前の概念がキューバでは弱いように感じています。アメリカへのアンチテーゼで出来た国家と言う側面もありますが、それでもこの20年間どう経済解放戦略を取るのか試行錯誤して来た実績があります。それがなかなかうまく行かなかったのは、やはり過去を痛いほど良くわかっていたと言う事でしょうか。

ハイチにはなりたくないですから。

 

 

ネット社会の問題も出てきました。スノーデン氏の大暴露からアメリカの情報収集の問題点が出てきました。世界各国まあ盗聴やらスパイがいっぱい活躍している訳ですが、規模が違いすぎる訳です。ここまでかよ、というレベルです。で、なんでこうなったのかと言えば、アメリカらしい合理主義概念です。人が集めるより、盗聴なりで大規模にデーターを集めた方が確実だと言う訳です。人の誤差は大きすぎる、そう判断した訳です。予算の問題もありますし。そう、不確実な人より設備の方が合理的な説明が出来ると言うものです。このスパコンを使えば盗聴記録を解析して、テロ予備軍を絞り込む事が出来る、と言うものです。予算的にはつけやすいですよね。まあそんな流れで、こんな事になったのかと思います。まあそしてスパコンのレベルが上がって「なんでも」解析出来るようになってしまったというのが一番大きいです。

ハッキング事件も多かったです。ベネッセの事件は規模が大きかったのもありますが、ベネッセがどう情報を集めていたのかと言うシステムが分った訳です。ええ、タダイベントには要注意ですよ。

そしてソニーへの執拗なハッカーの攻撃です。最近ソニー&マイクロソフトへの大規模な攻撃がありました。どちらもゲーム機のサーバーに対しての攻撃でした。ちなみに、彼らが攻撃する理由があると思うのです。今回は壮大なブーイングだと思っています。オマイラつまんネ~ゲーム作ってんじゃネ~、とかイロイロです。こんなゲームでもうけるのがおかしい、と言っていると思います。

ちなみにネット社会はある意味原始共産主義的だと思う所があります。自由な場を使って搾取しようとする企業が許せない訳です。そのため知力を振り絞って攻撃し、あわよくば利益にしようとしている。

ただネット初期と違って、インパクトがありすぎると言うのを彼らがどう考えるのか。

 

 

ビックデーターも話題になりました。IBMのディープブルーもそうですが、AIの発達が急に目立った年でした。機械学習型のAIと多階層処理で精度とニュアンスを作れるようになってきました。ニュアンスはともかく、そう言った方法での解析で、人がどう動くのかとか分りつつあります。JR東日本のスイカとあわせた自動販売機なんかその最先端かもしれません。年齢性別しか取り込んでいないと言いますが、どの駅で買ったのかと言うのが分る訳で、実際の所どの駅からどの駅までも分る訳です。その解析結果からPDCAサイクルを回して、自動販売機の売り上げを最適化しようと言う試みが起きています。まあ東京だけだったのですが、動向結果を計算したと思うのですが盛岡駅の自販機でも反映しているラインナップに変わっています。

身近な所の例ですが、今後この手法は更に加速すると思います。で、多分国税局が。2016年マイナンバー制からはじまるのでしょう。

 

 

アベノミクスですが、基本的にこれで日本の経済学者の質が分ったような気がする。そして評論家の質が悪いと言うのも良くわかった。

なぜ過去に禁手と言われた手法が必要なのか、そしてその禁じ手を打つための作法が分っていない。

実はこのアベノミクスに最も必要なのは、「信用」です。ここを云々している経済学者と評論家の多い事。だから訳の分らない議論になる訳です。安倍首相に信用が無いし日銀総裁も信用が無い、そう言った議論もあります。

この「信用」ですが、誰に対しての信用なのかと言うのが問題です。それは市場です。この市場に対してリップサービスをしたり、恫喝をしつつも有言実行を確実にする、これだけです。ただ市場規模が余りにも大きいです。なので口先介入は無理な話になっています。「信用」は実効が無いとだめです。その意味ではアメリカのQE3は見事なものですが、その悪影響が出始めていると言われています。そうなると日本の金融緩和策は逃げられなくなる可能性があります。アメリカも政策を徐々におさえて行くのみ苦労している様ですが、その金額のギャップを日本かEUが担保せざるを得なくなるのではないのかと考えています。

話がズレた。もう一つの「信用」がある。国内での信用だ。国際経済的には有効だったアベノミクスなのだが、国内への波及には最低1年、大体4年かかるものだ。トリクル効果・先富主義とも言うが時間がかかるために信用は失いやすい。そのために政策発表されたものを見ると、この前までバラマキだと言っていたものと対して変わらない訳だ。

かくして国内での信用は更にイマイチになるのだった。

 

 

私としては、まあこの時点で税制の本質的単純化を望みたい。いや構造改革と言うのは大体こうゆう事なんですよ。単純化です。分りやすくないと、困ったことが起きがちです。例えば今年の消費税値上げに伴う年金生活者や障害者への給付金、たった一万円で低所得年金生活者へは1万5千円なのですが、申請制です。情報格差もあると思いますが、それ以上にめんどくさいから申請しない人もいっぱいいるのではないのでしょうか。所得制限をかけているので申請制にしなければならなかったのですが、年金生活者だけだったら年金額だけで区分するべきだったのではないのでしょうか。

法人税減税でも特例処置や減税処置が見直されると思います。そうしてシンプルになるのかと言えば、実際は難しい。ガソリン税が道路特定財源から一般財源に移管されましたが、そうすると一部で問題になる訳です。警察・消防・自衛隊・農林水産業では軽油にかかる税金を軽減されていました。まあそれが少し前の原油高で大変だった農林水産業で残された訳です。で来年から3年間延長されます。この処置がいいかと言えば税制上よくありません。税は平等であるべきだからです。それではどうするべきかと言えば、利用実績からの還付制度にするのがいいはず。農林水産業に限定せずに範囲も広げる事が可能です。出なければもう補助金増額で対応するのがスジです。

起きがちな情報格差を無くするために積極的なPRをするにも、それで支出が増えては意味が無い訳です。

 

 

 

台湾と香港の学生運動が大きかったです。

さて自由の果実を手に入れたら、人は手放す事があるのか?為政者が分っていない例かもしれません。

結果は見ての通りでした。香港は長官の更迭を勝ち取りましたが、香港の中国共産党の統治を認めざるを得なかった。台湾は国民党の大敗と言う形になりました。

しかしこの中で、香港人と台湾人と言う新しい民族が誕生したのが驚きでした。

 

 

あとは思い出したら晦日までに書こうか。

 

 

表現の自由問題が起きた。その前からマンガやアニメの表現問題はあった。在特会のヘイトスピーチで、今後どうなるのか分らない。その前に表現の自由に制限が無かったのか?ポルノなんかは制限があります。最近でも自分の女性器を3Dデーター化して3Dプリンターで出力出来るようにしたものをネットで公開した人がいますが、わいせつ物陳列罪になりました。可視化しなければ良かったのにとも思っています。

後は示威を目的とした言動表現は禁止されていますね。正確に言えば公衆で、です。出版物になると出版社の自主規制もあるのでおさえられて行きます。どちらかと言えば名誉毀損で訴えられる事が多かったと思います。

こういった示威活動は旧来の右翼がやって来た事ではないのか、ということですが、今までは左派と言うぼんやりした存在や国家だったりしたものです。竹下登元首相がくらった「ほめごろし」という珍奇な手法までありました。

今回のヘイトスピーチの示威活動では朝鮮族のみに向けられていたこと、直接的な言動だったというのが大きいです。そして根拠が無かったというのが致命的です。