久しぶりに寒い朝だった。快晴だ。雪もない。ただトラックの下が恐ろしいことになっている。上はピカピカなのだが下は雪まみれ。どんな道路を走ってきたのだろうか。
お昼過ぎに猛烈な吹雪が来た。もうなんだろう。
アメリカ大統領選のスーパーチューズデイの結果、クリントンとトランプが首位に出た。だが変なことなのだがトランプが首位になって、株式が揺らぎ始めた。トランプ氏が大統領になったら何が起きるかわからないというのだ。
アメリカが株式会社の決算の透明性とか、決算の国際基準とか延々といってきて、大富豪を育成してきたという経緯はある。ところが株式市場までこの不透明な個人に恐れおののいている。確かに大統領になったらそうだ。その前から引いているのはおかしな話だ。ただトランプ氏の資産が急減しているというのもある。
あまり恐怖だとは思わないのだが。
バクチ打ちが安定性を求めているという矛盾に気がついてもらいたい。どのような美辞麗句で飾っても、社会貢献にはなっていないのがいまだ。大体金融系以外では株高と給与が一致していない。ストックオプションというのはそのためにできた制度だが、これは優秀なやつを引き止めるための制度であって、誰にも適用されるわけではない。
分かっているのいは、どうもアメリカも抜き差しならない経済格差になってしまったのかということだ。トランプ氏の政策は民主党以上に内向きで、共和党とは思えない。そしてとっ散らかっている。そして共和党の人が分裂しているわけだ。
ドイツのように大統領が象徴的な役割で実務は首相という形式なら、トランプ氏もあるかもしれない。だがアメリカの制度は全くそうではない。その上でアメリカ人は王を求めているのかと、錯覚してしまいそうになる。
アメリカの漂流が、一番おかしなダブルスタンダードなのを、アメリカ人は知らない。
一転して快晴。
アマゾンでパーヴォ・ヤルヴィ指揮の、ストラヴィンスキーの春の祭典が届いた。なんというか1946年のベイヌムの録音のじわじわ感がある、それよりさらにジワジワくる、えらい精度の音楽だ。ただ地味だ。恐ろしく徹底して細かく、意味のある音が並んで行く。ニールセンの5番のバラバラもすごい。
全く今の音というのは、クラシックではそうそうないのだが、やっぱりすごい。
明日は大雪だそうな。