水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

みる・1

2005-10-20 22:16:30 | Weblog

「コーヒー豆を挽く器具」
っていう話じゃなくて・・・。
見えないモノを観る話だ。
(しょうも無いマエフリ・・・
お笑い芸人は諦めよう・・・・)

久しぶりに美術館に行った。
そして・・・みた!
部屋の隅にひっそりと座る学芸員のおねえさん。
ひっそりとしているが・・・
見物人が悪さをしないように見張っている。
という話じゃないくて・・・。

絵を観た。
ワシが19歳だったと思う。
絵を観る事を教わった。
絵は見るのではなく、観るものだと教わった。
教えてくれた先生の名前は・・・忘れた・・・。

そして初めて観た絵。
ルノアール。
その頃、同じ名前の喫茶店がアチコチにあった。
今は何処に行ったのか?
厚い野暮ったいコーヒーカップ。
ステンレスのお皿のスパゲッテイナポリタン。
「何もかも、みな・・・懐かしい」(沖田艦長 談)

池袋の西武デパート内だったと思う。
ルノアール展があったのだ。
ワシは初めて観た絵に感激した。
絵から「何か」が流れてくるのだ。
初めての感覚だった。
それから展覧会中に幾度も通った。

このルノアールのお蔭だった。
その後の芸術品の観方が出来た。
それまでは解らなかった。
「見る」だけでは解らなかった。
何が素晴らしいのか解らなかった。

そうかぁ・・・
見るのではなく、観るのかぁ・・・。
観る、とは「感じる」事なのかぁ・・・。
目が覚めた。
ワシはラッキーだった。
「観る」事を十代で知る事が出来た。



(本館は 「氣の空間・氣功療法院」
コメント
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