水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・62」

2013-12-18 19:33:23 | Weblog



カルテ番号 か・16(2)

専門が同じで、プロとしている人達から尊敬される人がいる。
例えば多くのプロ野球選手から、あの選手は凄い、といわれる人。
それが本当の一流、あるいは達人なのだろう。
素人やマスコミの判断では見抜けない凄さが、あるレベルのプロなら判る。
あるレベルとは、プロと自覚できるまで研鑽した人達だ。
そのレベルでも、まだ二流なのだろう。
どんな業界でも多くのプロは、単なるプロから脱していない。
二流まで研鑽しないプロがほとんどなのだ。
一流からは更に上の達人や名人がいるが、それらは一流になって判断できる。

ある健康系セミナーの合宿で、知る人ぞ知る講師が主催した。
その人はセミナーを乱発して行わない。
基準をもうけてはいないが、出席者の多くはプロの人達だ。
通常、教室やセミナーを幾つも持って、先生とよばれる立場の人達だ。
そういう人達が出席するセミナーに片倉信吾は申し込んだ。
指導者を指導するセミナーといってもいい。
当然、あるレベルからのセミナーとなる。

片倉圭吾は場違いとは思わなかった。
今まで知識も実践もかなりしてきている。
もっと深い内容を知りたいのだ。
もう底の浅いセミナーは参加する気にならない。
そして、その講師の噂を聞き、一度参加したいと思っていた。
念願が叶った。


(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


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