カルテ番号 か・16(12)
陽水の話は続く。
「病はその人の人生の意味や使命を気付かせる事も結構な頻度であります。
単純に病が悪とか間違いとか思っていると隠された意味に気付きません」
片倉信吾は正しく今の状態を言い当てられたような気がした。
この病がキッカケで今後の充実した人生が送れると思っていたのだ。
「次に因果についてですが、時との関連で固定概念があります」
陽水の話し方は気負いがない。
片倉信吾は一言一句を聞き逃さないようにしていた。
「因果という単語から、必ず原因が先だと思い込んでしまいます」
普通、そう思うのが当たり前だ。原因があり、結果となる。
「因果の話は複雑になるので、やや簡単に説明します。
因果は連続体ですから、結果がそのまま原因になることは解りますね。
ですから通常は一つの事柄という枠内だけで因果を語っています。
かなり無理な条件の元で、因果という言葉を使っているのです」
例えばお酒の飲みすぎで肝臓を悪くしたとしましょう。
通常は原因が飲みすぎとしてしまいます。
ところが、飲みすぎてしまう原因もあるわけです。
それが上司の嫌味だとすると、今度は嫌味を言う原因もあるわけです。
どこまでを原因とするか、枠を決めないと因果は決まらないのです」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)