カルテ番号 ほ・19(2)
高校になると、息子は親と話が少なくなった。
特に瞳とは口数が少なくなった。
反抗期というわけではないが、男の子とはそういうものなのだろうか。
そして、自立心の強さは瞳の性格を受け継いだようだ。
親に頼ることなく、自分でいろいろを決めていく。
大学は北海道に決めたようだ。
奨学金とアルバイトで暮らすから、家からの仕送りはしないでと言われた。
訳を聞くと、将来の為にも自分で一人立ちしたいという。
そう言われれば反論できない。
夫は納得したようだ。
その頃には、瞳も息子離れが出来ていた。
ほとんど会話もしなかったが、息子が家を出ると、家はより静かになった。
夫も息子がいなくなると、家庭に執着しなくなった。
立場も上がったのだろうが、会社の仕事に心を占めているのがわかる。
瞳もパートの時間を増やして、準社員のように働いていた。
夫は帰りの時間が不規則だから、夕食は一人で食べるのが普通になった。
特別淋しいとは思わなかったが、空しい気持ちは常にあった。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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