カルテ番号 ほ・19(13)
「充分特殊な能力です。
先生は普通の人とは明らかに違います」
院長は静かに話した。
「本条さん、今着ている服、毎日食べているお米、私には作れません。
そういう能力が特殊なら、人間は全て特殊な能力を持っています。
そして、それらの能力はお互い支え合って、社会を作っています」
本庄瞳は少し考えてから言った。
「人は皆、それぞれの能力によって支え合っている・・・
お互いが助け合って生きている、という意味でしょうか?」
「そうです。誰もが普通で、誰もが特殊だといえます。
希少価値などと言うのは無い、と私は思っていますよ。
私は経験上、人の身体や身体に現れる心の動きを勝手に解釈しているだけです。
それは農家の人が経験上、作物の声を聞くのと同じです」
そう言われると、本庄瞳はわからなくなった。
あの御主人様が一日で変わったのは事実だ。
普通の治療者が出来るとは思われない。
それなりの多くの人と会っていた社長だったのだ。
それよりも、何故言い訳のように普通を強調するのだろう?
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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