カルテ番号 ほ・19(4)
それから2年。
本庄瞳は55歳になっていた。
最初は家政婦として働いた。
やがて、本来のハウスキーパーという意味にふさわしい仕事をするようになった。
本来は女主人の代行者である。
屋敷や事務所などの管理者といってもいい。
やがて、かなり富裕な家庭からの依頼で専属の家政婦として雇われた。
家政婦になったのは、自分の家庭に合格点がつけられなかった事がある。
元夫とも息子とも無縁になったわけではないが、結局は離婚したのだ。
それを失敗とは思わないが、合格とは思えなかった。
とはいえ、性格上いつまでも後悔するような瞳ではなかった。
名字はそのままの本庄を名乗っていた。
仕事はテキパキとこなす。
通常の家政婦は家計まで口を出さないが、本庄瞳はお金の管理まで任されている。
時には臨時のパートやアルバイトの人を自らの判断で雇って仕事をさせる。
もちろん面接も自ら行う。
それほどに信用されるのが、本来のハウスキーパーという地位でもあった。
必要以外は寡黙ではあるが、必要なら主人に意見を述べる立場となった。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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