カルテ番号 や・6(17)
玲香は、何故太極拳を見せたのか、考えた。
太極拳の先生が、この三人を変えたのだろうか?
だが、他の二人が太極拳を練習しているとも思えない。
「その太極拳の先生が、御三方の共通点ですか?」
三人はニコニコとしていた。
「柳さんは、頭の良い人なのですね。
その人が私達の共通の人。
ただし、太極拳の先生ではないのです。
もちろん、怪しい宗教などとも違いますよ」
明木礼子はベンチで自分のバッグから水筒を出した。
そして、人数分のコップも出して、お茶を入れた。
「どうぞ。これも三人が飲んだ共通点よ。
私の手作りの玄米茶」
茂木がなつかしそうに言った。
「そうじゃったな。このお茶も結び付けてくれた一つじゃ。
明木さんがお茶をくれたから、いろいろと話が出来た」
三木裕子も言った。
「そうね。人を親しくさせる魔法のお茶ね。
礼子さんは、スッと心に入る雰囲気があるのよね。
もしかして、それも太極拳の力かしら?」
明木礼子は、少し考えてから言った。
「そうかもしれないわね。
でも私の先生は、他の人との交わりではなく、自分の世界の太極拳と教えてくれたわ。
結果的に、人だけでなく、他の全てと馴染むようになるみたい」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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