カルテ番号 や・6(16)
明木礼子はベンチから立ち上がった。
「人に見せる為ではないけれど、私も変わったわね。
事実として、これをキッカケに三木さん、茂木さんと知り合ったわ。
だから、見せる事に抵抗はなくなった。
こんなことで、何か人の手助けになるならお安い御用よ」
そう言って、少し離れたところまで歩いた。
立ち止まり、目を閉じて、ゆっくり呼吸をしている。
やがて、ゆっくりと手が上がって、そして下がった。
とても、ゆっくりの動き。
これは、太極拳だ。
それにしても綺麗な動きだった。
手の先まで、丁寧に動いている。
まるで、日本舞踊のようだった。
玲香も太極拳は見た事がある。
だが、何かが違うように思えた。
一通りの動作を終えて、またベンチに戻ってきた。
「明木さん、とても綺麗で、何か感動しました。
私も詳しくないけれど、私が見てきた太極拳と違うみたいです。
説明はできませんが、明木さんのは空気と遊んでいるようで・・・」
それを聞いて、明木礼子は微笑んだ。
「そう言ってもらえると、私はとても嬉しいわ。
私の先生に褒めてもらえそう」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
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