カルテ番号 あ・28 9度目（3）
愛田恵子は声を上げて、豪快に笑った。
「そうか、そうだよね、うん、わかった。
それに先生は人を観るよね。
それなら私の事を思って言ってくれているわけだ。
ということは・・・今回の異変に関係しそうだね。
先生は動かないから、私に押し付けるんだ、はっはっは。
大丈夫、会いに行くよ。お仲間さんに」
早口で言うと、さっさと電話を切った。
風間陽水は柳玲香と吉永百合に連絡をとった。
三日後に来てほしい、と。
柳玲香は、それだけで目的を察した。
どうやら、この体質は勘が良く働くようだ。
長く生きなくてはならない運命だ。
勘が働く事とセットなのだろう。
その勘に逆らわないから、生き延びられる。
風間陽水もかなり勘が働く。
だが、普段はとぼけている。
最小限の身の危険だけを避けるだけにしている。
そうでないと、治療以外の依頼が増えてしまう。
特殊能力だと思われたら、厄介なのだ。
目立たぬように生きるのは、今や自然体の一部になった。
（登場する人物・組織・その他はフィックションです）
（過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログで書いた「迷説般若心経」 「迷説恋愛論」 「迷説幸福論」
誰か出版してくれぇ～
１８年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Ｙａｋｋｏｏ」)
