カルテ番号 あ・28 9度目(29)
百合が一番理解していないまま、話が進んでいた。
それも、自分が中心のような話しぶりだ。
「あの~、私、どうすれば・・・」
愛田恵子が笑って言った。
「何もしなくていいわ。
柳さんと一緒に行動して、このセンセーのところに来てね。
自然となるのが、一番のタイミングなのよ。
あ、そうそう。
吉永さん、オトコ、解禁よ」
この愛田恵子という人は、伊達に180年生きていない。
風間陽水なら遠慮して言わない事をズバリと言う。
ストレートだから、余計な重みがないのだ。
本当の優しさというのは、こういう言い方なのだろう。
百合は一瞬黙ってしまったが、
「愛田さん、ありがとう」
と小さな声でお礼を言った。
百合には届いたのだろう。
愛田恵子は、柳玲香に向かって、更に言った。
「これから吉永さんには、オトコが群がるわよ。
急に輝きを増すし、何よりも、この雰囲気は惹きつけるわ。
自覚していないようだけど、超モテ期になるわ。
柳さんなら、つまらない男を見抜けるわね。
しっかり、ガードを頼んだよ」
玲香も頷いた。
「私もそう思います。
当分の自分の役目だと思っていますから」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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