カルテ番号 あ・28 9度目(22)
愛田恵子が言った。
「センセーもわかってないなぁ。
吉永さんは、センセーの氣を受けて口が開くのよ。
鍵なのよ、センセーの氣が。
だからアタシ、ちょくちょく来るって言ったのよ。
北極星だけでは先がわからないの。
羅針盤だけでも、用が足りないの」
百合の顔が輝いた。
「では、私は先生と一緒以外では、安心ですね」
陽水が笑って言った。
「それ、私が危険人物で嫌われているみたい」
「違います、違います、誤解です」
必死になって百合が言うのを、皆で笑った。
玲香が言った。
「百合さん、いいなぁ、特別扱いされて」
一通り和んでから、愛田恵子が陽水に言った。
「で、センセー、どうなの?
吉永さんの解放状況は?」
陽水は少し首を傾げた。
「まだ、半分くらいかなぁ。
でも、半分って、急速に変化しているって事ですよ。
あと一か月もすれば、我々の女神様ですよ」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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