水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・1063」

2016-10-12 19:11:54 | Weblog



カルテ番号 あ・28 9度目(12)

愛田恵子の言葉は更に意外だった。
「貴方は、選ばれたのよ。
だから、男の人が近寄るのから守られたの。
特別な女性、例えれば、女神よ」
百合は面食らった。
揶揄っていないのはわかる。
でも肯定する欠片もなかった。

その時、柳玲香が口を開いた。
「今の言葉で、私は納得したわ。
実は、初めて百合さんに会った時、震えたの。
変な表現だけど、とても身分の高い人と出会った、と思ったわ。
ううん、とても貴い人、という感じかしら。
普通は、百合さんを隠す衣に気を取られ、姿が見えないみたい。
私には、見せてくれた、と思ったの。
だから、絶対近づきたかったのよ」

百合の知らないところで話が進んでいる。
自分には何の事だかわからない。
自分は取るに足りない魅力の無い女のはず・・・
どう答えていいのかわからない。
困った、ひたすら困っている。
そんな百合を見て、愛田恵子が言った。
「本当に高い人は、自分の高さなど考えた事がないものよ」

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)

(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログで書いた「迷説般若心経」  「迷説恋愛論」  「迷説幸福論」
誰か出版してくれぇ~
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
コメント
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