カルテ番号 わ・9(52)
その時、洋子の皮膚の上を暖かい風が撫でていった。
何かに包まれている。
理性では信じられないが、感覚が起こっている。
洋子は自分の家族、本当の家族がいる事を確信した。
それが院長のいう長寿族なのだろう。
家族というか姉妹という感覚だ。
先週に続き、涙が勝手に流れていた。
この先生だけではないのだ。
もっと何人も身内がいる。
母と妹に逝かれ、父から見捨てられた。
独りぼっちだと思い込んでいた。
そして、夢で見た先生に会えた。
更に、本当の身内が幾人もいる。
洋子は思った。
自分は、とても幸せなのだ。
身内に恵まれているのだ。
特別な身内がいるのだ。
きっと院長の言う通りなのだろう。
自分は長寿族という隠された一人だったのだ。
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