カルテ番号 る・1(18)
院長は言った。
「ドクターの法律や倫理がどうだかしりません。
ですが、生命の解明ができてない段階です。
データや経験からであっても、真実とはとてもいえない。
それで、あなたは3ヶ月しかもちません、なんて言えますか?
もちろん、治療に本気で向かわせる為ならいいでしょう。
その後の言葉が、治療すれば回復できる、と続くなら。
単にその時の予測を言うのなら、患者の為にならないでしょう。
病院や医師の言い訳にはなるでしょうが・・・
私は、病人がどうしたら回復できるか?
その為には、何を、どう言うか?が重要だと思っています。
最悪を話すのを保険としているようならば、治療師失格だと思っています。
私は、真偽は、人間では語れない部分だと思っています」
類家真司は、何かが抜けていった気がした。
おそらく、今後はうなされる事はないだろう。
怖い夢だからうなされていたのではない。
それを伝えなくてはならない、と思い込んでいた意識にうなされていた。
伝えなくてもいい。
嘘を言ってもいい。
それならば、見た、感じた危険を上手く伝える事もできそうだ。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
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