水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」
カルテ番号 の・7(1)
野上香織、42歳、独身、離婚歴一回、子供無し。
小さな婦人服専門店を一人で経営している。
30歳で始めた頃は、それなりに繁盛していたが、現在は厳しい状況だ。
若い娘は、それなりの店に行く。
中高年は大手の店に流れた。
値段では、個人商店は太刀打ちできない。
といって、独自性を出しても経営的には回らない。
開業資金は、実家から出してもらったので、毎月の返済に追われることはない。
地味に暮らせば、女一人、何とか食べていける。
結婚はこりごりだ。
淋しさは、もちろんある。
実家も遠いので、ほとんど帰ることはない。
両親は健在だが、弟夫婦が同居しているので。遠慮もある。
最近、物忘れがひどくなった気がする。
人の名前が出てこない。
常連さんとも、同じようなことで話題になるが、少し心配だ。
店の衰退もあるのだろうが、気力が落ちていると感じる。
この先も、一人で生きていくのだ。
何か元気を取り戻す方法を探していた。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
カルテ番号 ね・5(25)
院長は優れたお守りを直接教えてくれない。
だが、根本拓也は院長がヒントを話しているのはわかる。
お客さんからの厄介なモノから身を守る方法。
それは、あくまで自分側に主導権があるのだ。
つい、誰かが作ったモノをお金で買おうとするが、それでは少しの力しかならない。
根本拓也の身を案じて、心を込めて作ってくれても、それでは充分な力とならない。
自分の心の中の姿勢がお守りを活かす。
院長は相手が変わるのを待ってから、次を話してくれる。
根本拓也が本気でなかったら、こんな話はしないのだろう。
根本拓也が気づかなかったら、次の話はしないのだろう。
なるほど。
治療とは、そういうものなのか。
治療者が回復させてくれるのではなく、本人の姿勢の上に治療者が手伝う。
「厄介なモノを、敵とみなさない。
そこに解決への道があるようですよ。
今日は、ここまでとしておきましょう。
根本さんなら、その先は見つけられるでしょう」
根本拓也は深々と頭を下げた。
「ありがとうございました。
今後のお客様に対する姿勢は、私の夢への大きな道にもなると思います。
とはいえ、また、心身の問題は起こると思います。
今後も、メンテナンスも含めて、通いたいと思っています」
院長は淡々と
「いつでも、どうぞ」と言ってくれた。
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
カルテ番号 ね・5(24)
院長は少し悲しげに言った。
「日本だけではありませんが、人社会は多くの戦争をしてきました。
そして、今も多くの国で戦争があります。
その時、戦いに出る人達がいます。
自分から志願する者、命令で仕方なく出兵する者もいます。
その人達には、家族、友人、知人、恋人がいて、生きて帰って欲しいと願っています。
心を込めて、お守りを作り、渡します。
本物のお守りです。沢山の本物のお守りがあふれているのです。
それでも、多くの人達は帰ってきません。
本物のお守りよりも、人の心、国の心が引き起こす厄が上回るのです。
その厄、邪、魔の名前を、戦争といいます」
院長は静かに言った。
「厄を引き起こすのも、お守りを作るのも人なのです。
そして相反する二つがぶつかると、厄が上回るのです。
ならば、最初から厄を起こさねばいいわけですが・・・
まぁ、人間の不完全を指摘しても仕方ない。
ですが、より優れたお守りを作るヒントはあります」
根本拓也はそのヒントを訊きたかった。
「何故、厄が上回るか?
それは、お守りを持つ人の中にも厄と同調するモノがあるからなのです。
例えれば、外から来る厄の力が100。
お守りの力が100だとしても、本人の中に10の厄の心があれば厄が上回るわけです。
戦いの理由、正義がどちらにあろうとも、戦うという方向が厄です。
ですから、必ず、お守りよりも厄が上回る仕組みです」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
カルテ番号 ね・5(23)
根本拓也は頷くだけだった。
院長は話を続けた。
「効果がある祈願札も、永久にその効果が続くわけではありません。
その効果も結果として出る、と思わないで下さい。
パーセントが上がると思って下さい。
それは込めた力により、0.1パーセントかもしれないし、10パーセントかもしれない。
あったとしても、そんなものでしょう。
それでも、上がるなら成就の可能性は高くなります」
なるほど。割合が少し上がるなら、ありうるかもしれない。
「お守りにも種類があります。
その人に厄が及ぶのを、先に代わりに受けてくれるお守り。
厄そのものを軽減、あるいは避けてくれるお守りです。
いずれにしても、厄がその人に向かっているのですから、その人用なのです。
基本的には、お守りに何らかの力が備わっていて、本人と連動するわけです」
根本拓也は、
「それを込めるには、特殊な能力が必要なのでしょう?」と訊いた。
「程度の差はありますが、誰でも可能です。
というか、お守りは普通の人が作り、普通の人が持っていたのです。
普通の暮らしの中にあったものですからね。
親が子を想い、子が親を想い、大切な人を想い、一つのモノに思いを込めた。
それが、お守りなのです」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
10月17日(金)BS日テレ夜7時「イチオシ2泊3日の旅」に気功場面でちょっと出演しています
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
カルテ番号 ね・5(22)
院長は少し考えてから話し出した。
「根本さんは、お守りと祈願札との違いはわかりますか?」
「お守りは、文字通り本人を害から守るもの。
お札はそれぞれの目的が成就できるように祈願したもの、です」
「そうですね。
神社などは、同じお札にして売っていますから、同じようなものと勘違いします。
でも、仕組みが違うのです」
そんな事、改めて考えたことはなかった。
両方とも気安めとして、あるいは社交的な品としていた。
「一つの神社が安産札、交通安全札、良縁札、受験合格札等を売っているわけです。
神社はそこのご神体により、得意なものはあるでしょうが、今はメチャクチャですね。
まぁ、一応それらしい祈願をしているなら、良心的な神社としておきましょう。
私も無用なケンカはしたくありませんので」
そう言って、院長は笑った。
「祈願札は、それぞれの目的を成就させる為の祈りを込めた、としておきます。
本当に込めたのか、ということは問わないで下さいね、話が進みませんから。
つまり、お札から一方的に、何らかの波動が出ている、という仕組みです。
お守りは、持つ人の身を守るものですから、その人用になります。
その人固有の波動と連動しなければ、お守りにならないわけです。
もちろん、全ての魔や邪をよせつけない、などというオールマイティもあるようです。
ですが、特殊なものですから、そういうのは一般には手に入らないと思って下さい」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
10月17日(金)BS日テレ夜7時「イチオシ2泊3日の旅」に気功場面でちょっと出演しています
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
カルテ番号 ね・5(21)
どんな方法かと思えば、少し拍子抜けした。
「今は神社だけでなく、スーパーや100円ショップでも買えますね。
ン十万、ン百万という高価なものから、100円くらいまで様々です。
とても高価なお守りは、まずインチキといっていいでしょう。
高価なら効果がある、などシャレにもなりません。
オミヤゲとしてのお守りは、お守り型アクセサリーとして買えばいいでしょう。
それら、ほとんどはお守りとしての機能を持っていません。
お守りという形だけが残って、今や商品として扱われているものです」
「昔は効果があったのですか?
それなら、今は何故、効果がないのですか?」
院長は自信たっぷりに言った。
「間違いなく、ありましたね。
もちろん、私はその頃にタイムスリップしたわけではありません。
でも、今でも本物は効果があるから、そう言えるわけです」
「では、今でも本物のお守りはあるのですね。
どこで手に入れられますか?」
院長は笑って言った。
「まず、その考え方を修正しないと効果が現れません。
お守りは、何故効果があるのか。
それには、まず、その仕組みを説明しますね」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
10月17日(金)BS日テレ夜7時「イチオシ2泊3日の旅」に気功場面でちょっと出演しています
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
カルテ番号 ね・5(20)
「この大地の上に暮らす人のほとんどは、大地は不変だと思っていないですか?
あるいは、とても固い丈夫な土だと信じていないですか?
でも実際は、例えれば・・・そうですねぇ・・・
ミルクを温めて、少し冷えると表面に膜ができますね。
あの膜が不変でとても固いと思いますか?信じていますか?
ほぼ全員が、迷信の上で暮らしているのですよ。
事実として、99パーセント以上が迷信の上で生きているのです」
なるほど。迷信の上で生きているのは事実だ。
「話を元に戻しますね。
見えない厄介なモノたちから身を守る方法でしたね。
それこそ、古今東西、沢山あります。
何しろ、それらは生活の一部だったのですから。
現代だけが、特殊な時代で、とても偏った考えに支配されてしまっているのです。
そして、現代から見ると、昔は迷信だらけの愚かな時代だと思い込んでいるのです。
愚かというのは、自分の考え以外を認めない姿勢のことなのですが・・・」
院長は照れたように、
「少し余計なことまで言い過ぎたようですね」と言った。
何だか、院長は自分が同じ人類ではないかのような立場で話した気がする。
「昔からの方法というのは、長い間に効果の無いものは、淘汰されていくのです。
もちろん、本来は効果があったのですが、形だけ残って、効果の無いものも沢山あります。
現代は見えない世界に無知になったので、特に形だけの方法は多いですね。
例えば、お守り、という方法」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
10月17日(金)BS日テレ夜7時「イチオシ2泊3日の旅」に気功場面でちょっと出演しています
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
カルテ番号 ね・5(19)
ほとんどが迷信。
確かにそうだ。
学校で教わった事。
権威ある学術書なら、そのまま信じる。
一般常識も、マスメディアで発表することも、そのまま信じる。
だが、それらを全て確かめるなんて出来ない。
院長はまるで根本拓也の考えを読んだかのように話を続けた。
「一々確かめる事は出来ません。
でも、確かめなくても、迷信とは違う意識にはなれます。
それは、自分は、何も知らない、という事実を忘れない事です。
ただ、そのまま、信じるのとは違います。
我々は、とても、とても、無知な生物なんですよ」
そうか。
今の自分が信じている事と、真実は違う事を忘れない。
本当の事は、わからない。
「根本さん、この大地、どのくらいの厚さだか知っていますか?」
「いいえ」
「約、63キロの厚さといわれています。
地球の厚さの100分の1です。
その下は流動するマグマと中心のコア」
いったい、何がいいたいのだろうか?
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
10月17日(金)BS日テレ夜7時「イチオシ2泊3日の旅」に気功場面でちょっと出演しています
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
カルテ番号 ね・5(18)
院長は少し黙ってから話し出した。
「根本さんは今の世の中で、迷信がどのくらいの割合だと思いますか?」
根本拓也は迷信など一割も無いだろうと思っていたが、
「2割くらいはあるのかもしれないです」と言った。
院長は僅かに、ため息を吐いた。
「私は迷信が90パーセントくらいだと思っていますよ。
かなり少なめに見積もってですが・・・
本当は98パーセントと言いたいくらいです」
それは、ほとんどが迷信ということではないか。
そんな根本拓也の顔を見て、言葉を続けた。
「だって、素直に事実をみていけばそうなるでしょう。
私達の社会は日進月歩で、様々が変わっています。
それも、この100年くらいで加速度的に、です。
5年前の科学、常識は違っていたのです。
そんなことはない、そんなことは出来ない、それが今は違う。
そして、これからもそうなるでしょう。
ということは、今の常識はほとんど間違って信じているわけです」
院長は静かに言った。
「迷信というのは、自分で勝手に信じていることです。
現代、どのくらいの人が科学を確かめていますか?
おそらく、1パーセントもいないでしょうね。
もちろん、確かめても真実にはなりませんが、迷信ではありません。
つまり、迷信とは、ほとんどの人の意識状態なのですよ」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
10月17日(金)BS日テレ夜7時「イチオシ2泊3日の旅」に気功場面でちょっと出演しています
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
カルテ番号 ね・5(17)
プロとして、自分のやり方、理論、考えなどに自信がなければ人に対する事はできない。
根本拓也もそうして今までやってきた。
ましてスタッフなどに教える立場になり、自分が正しいと思っているから指導も出来た。
この院長だって長年治療をしてきたのだ。
それも気功という特殊な方法で、だ。
それなのに、あっさり正しさを不明だという。
ここに最初に感じた、この院長の読めない正体がある。
それは深さかもしれないし、逆に素直なだけかもしれない。
院長は少し考えながら話し出した。
どうやら言葉を選びながら話すのは癖のようだ。
「見えない相手に対する方法は、幾つもあります。
この国だけでなく、世界中で昔は幾つもの方法が普通の暮らしの中にありました。
長い間、人々はいろいろな方法で厄介なモノから身を守ってきたのです。
それは、親から子へ、おじいさんやおばあさんから孫へと伝わっていたのです。
あるいは、長老から村民へとか、旅の僧からとかもあったでしょう。
いずれにしても、秘密事ではなく、普通の暮らしに役立つようにあったわけです」
根本拓也は素直に受け入れられるが、一応、言葉をはさんだ。
多分、他の人ならいいそうな言葉だからだ。
「それは迷信などではなかったのですか?」
院長はあっさり言った。
「迷信が多かったでしょうね。
見えないモノに対する姿勢は、今も全く変わりません。
今は科学という言葉で、皆さんが迷信しているのですよ。
今も昔も、人々は迷信と迷信でないものの混同の中で暮らしているのです」
(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
10月17日(金)BS日テレ夜7時「イチオシ2泊3日の旅」に気功場面でちょっと出演しています
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)