水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・1072」

2016-10-21 19:43:27 | Weblog



カルテ番号 あ・28 9度目(21)

巫女。
百合は、愛田恵子の言葉に落ち着いた。
自分ではわからないままで口が開く。
そういう体質なのだ。
すると、愛田恵子がとても大きな優しい女性だと感じた。
最初から、自分を包んでくれていた、と感じた。
院長も、玲香も、最初から自分を包んでくれていた事に気づいた。
自分はこの人達の仲間だと実感できたのだった。

愛田恵子は、今度は柳玲香に向かって言った。
「柳さんの社長、茂木さんね。
アタシ、少し調べさせてもらったわよ。
あの人は、アタシ達の事を薄々知っているみたいね。
その上で、センセーや柳さんと親しくなっている。
吉永さんを預けるのには、いいと思うわよ。
社会的に溶けて暮らすには、ありがたい社長よ。
当分、吉永さんと一緒にいてくれるのなら、安心だわ」

「あの~・・・」
百合が、誰に向かっていいのか迷いながら言った。
「どうしたの?」
愛田恵子の声が優しい。
「私、いつ勝手に言葉が出てしまうのか、不安です。
皆さんの前ならいいのですが、普通の場なら変でしょう?」
風間陽水が笑って言った。
「吉永さん、大丈夫ですよ。
誰彼見境なく口が開く事はありません。
必要な人の前だけです」

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・1071」

2016-10-20 19:46:23 | Weblog



カルテ番号 あ・28 9度目(20)

吉永百合も続けて言った。
「私も玲香さんと同じ気持ちです。
先生の気功を受けて、何かが溶けた。
溶けたら、口が勝手に話し出したの。
確かに、不思議な出来事なのです。
でも、未だに、私はよくわかっていません。
本当に、私は皆さんの仲間なのでしょうか?」

愛田恵子が百合に言った。
「仲間よ。
ここにいるんだから。
だけど、仲間でも特別よ。
先生が羅針盤なら、吉永さんは北極星ね。
これから先の方向を示してくれるのよ。
何度も言うけど、アタシ達は普通の人間なの。
ちょっと長生きしても、先なんて見えない。
だから、アタシ達が役に立つには、先を示してくれる人が必要なの。

アナタ、巫女さんなのよ。
自分では何を言っているのかわからない。
それでいいの。
そういう体質だと思ってね。
アタシ達も、こういう体質なだけだから。
ただし、一般には知られない方がいいの。
少数派は、とても迫害されやすいのよ。
大勢と違うというだけでね」

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・1070」

2016-10-19 19:37:24 | Weblog



カルテ番号 あ・28 9度目(19)

ここで愛田恵子が陽水に言った。
「センセーは、長寿族として大切な事をしているよ。
いろいろ仮説を立ててくれているじゃない。
冷静に考えて説明してくれたじゃない。
アタシ、センセーに出会って自分の立場がはっきりしたのよ。
センセーは羅針盤なのよ。
長く生きていると、とても孤独になる。
といって、他の長寿族を頼る気持ちにはなれない。
普通なら、長寿族同士は近づかないようになっているみたい。
ところが、センセーは違った。
初めて会った時から、気が合ったの。
今振り返れば、仕組まれていたのかもしれないわね。
必要な時に出会うように仕組まれていた。
今回、柳さんと吉永さん、二人が加わったのも、仕組まれていた。
そんな気がするよ」

柳玲香も言った。
「私も不思議でした。
先生に会って、急激に何かが目を覚ましたわ。
会わなくても、いずれ、発動が起こるのかもしれない。
でも、私は先生に覚醒させられた、と思っています。
だから、吉永さんに出会った時、思いました。
とにかく、吉永さんを、先生に会わせなければ、と」

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・1069」

2016-10-18 20:04:17 | Weblog



カルテ番号 あ・28 9度目(18)

百合は更に訊いた。
「愛田さんは、何を始めたのでしょうか?」
それに対しても陽水が答えた。
「先ほども言いましたが、長寿族といっても普通の人です。
人はそれぞれの性格、能力、生き方が違います。
何百年も生きられるのですから、能力を伸ばす時間はありますね。
技術を磨き、知識を増やすことは、有利でしょうね。
愛田さんは対人関係が得意なのです。
今は銀座のクラブをしていますが、それも得意分野だからでしょう。

明治維新以降、国の中心となる人達に近いところにいました。
通常の長寿族は目立たぬように、そっと暮らすのですが・・・
愛田さんは常に政治家や官僚、財界人に接していました。
隠れて暮らすのは、性に合わないのでしょうね。
そういう立場での180年です。
人の動き方、国の動かし方、裏の方法等、いろいろ知っているわけです。
それらのコネと知恵を使って、あるプロジェクトを立ち上げました。
もちろん、お膳立てだけです。

吉永さんも薄々気づいているように、それが地震と関係しています。
長寿族は、全世界の人間種を救えるわけではありません。
日本人全員を救えるわけでもありません。
ほんの少数が反応してくれれば存在価値があります。
少しの人にしか影響できない。
それで、いいのだと思います。
愛田さんは、愛田さんの出来る事をしました。
私など、今だに何もしていません」

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 「風間陽水の依頼簿(カルテ)・1068」

2016-10-17 20:15:25 | Weblog



カルテ番号 あ・28 9度目(17)

冗談とか、揶揄われているとは思わない。
そういう人達ではない事を知っている。
「先生も?玲香さんも?」
それに対して、陽水が答えた。
「私と柳さんは、今の戸籍上の年齢が実年齢です。
でも、発動といって体質が長寿になっています。
柳さんは、まだ35歳なのに発動してしまったのです。
そこに吉永さんが現れたので、憶測ができるのです。

そもそも何故、私達のような少数派がいるのか?
人間だけでなく、他の生物にもいるのです。
そこから仮説を立てると、生命の種の存続の為、となります。
存続といっても、女性の長寿族は子供を産めません。
だから、新人類ではないのです。
現人類を存続する為のサポート要員らしいのです。
他の生物も同じだと考えられます。
いつ、サポートするのか?
どんな手段を使うのか?

それは、種にとって危機の時ですね。
危機が訪れるまでは、そっと暮らすだけです。
長寿の寿命まで危機がなければ、何もしません。
危機になったら、何をするのか?
それについては、わかりません。
ですが、私は愛田さんの行動を見て、仮説を立てました。
生命は自動的に発動するのです。
ですから、危機に対しても、自動的に動くようになるでしょう。
実際、ここにこうして集まったのが、すでに動いている証拠です」

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・1067」

2016-10-16 18:39:31 | Weblog


カルテ番号 あ・28 9度目(16)

四人は少数派と言ったが、百合は他の三人と違うとも言われた。
愛田恵子、風間陽水、柳玲香は、どんな事ができるのだろうか?
「あの・・・皆さんは、どういう力があるのですか?
私とは違うようなので・・・」
陽水が答えた。
「私達三人は長寿族、と名前をつけています。
つまり、普通の人よりも長生きをする。
特別な力はありません。
ただ、長生きするだけです。

とはいえ、病気もケガも普通と同じです。
不摂生な生活をすれば、病気で早死にもなります。
誰でも病気やケガがなければ、寿命まで生きますね。
通常で100歳以上は生きられるでしょう。
でも150歳は難しいですね。
私達は、その寿命が7倍から10倍長いようです。
愛田さんは、何歳だと思いますか?」

百合は見た目で言った。
「50代かしら?」
愛田恵子は笑った。
「あら、ありがとう。
でも、戸籍上は70歳を超えているのよ。
本当は、180歳過ぎているわ。
私は江戸末期の生まれなのよ」
それは、とても信じられない。
何らかの能力があるとは思っていたが、長寿とは思わなかった。

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・1066」

2016-10-15 19:24:39 | Weblog



カルテ番号 あ・28 9度目(15)

愛田恵子が風間陽水に顔を向けた。
上手く説明しろ、という意味だろう。
陽水は頷いて話し始めた。
「吉永さん、地震に関係なく、ここにいる四人は少数派です。
そして、本来なら出会わない、あるいは関係しない間柄の四人です。
それが出会い、手を組むようになっている。
それには地震が関係してきます」

百合は頭が混乱して、意味がわからない。
「つまり、吉永さんの立場、役目。
私達の存在は、いつの時代でもいる少数派なのです。
ですが、目覚める時期、年齢がほぼ決まっています。
それが今回早まっている人達が出現したのです。
柳さんと吉永さんです。
早く目覚めたから、私と愛田さんとも関係してきました。
早まった原因に、どうやら地震があると思っています」

百合が質問した。
「目覚めるって、何歳になったら起こるのですか?」
「人間では、46歳です。
他の生物に関しては不明です。
仮説ですが、46年という数字が関係すると思われます」
聞いても百合には謎だらけだった。
どうして、そんな事がわかるのだろうか?
自分は学校もまともに行ってないから、理解できないのだろう。

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・1065」

2016-10-14 20:36:40 | Weblog


                                                           
カルテ番号 あ・28 9度目(14)
 
百合は夢の中にいるようだった。
誰からも相手にされない、と思って生きてきた。
それが、急に求められるようになったのだ。
求めてくれる人が、美人で頭が切れ、仕事のできる魅力的女性。
その上をいく、貫禄ある女性。
自分で自分の正体がわからなくなった。
本当に求められるような何かがあるのだろうか?
 
愛田恵子は百合に言った。
「吉永さん、今はアタシ達三人の話が見えないでしょ。
でも、アタシ達も本当の事は解らないのよ。
今回、吉永さんが現れて、アタシもセンセーも学んだのよ。
自分達の存在の仮説が、少しだけ広がったのよ。
アタシも吉永さんに会って、湧いてきた思いがあるの。
ここにいる四人は、普通の人間よ。
でも、一般的じゃないの。
少数派といってもいいわ。
その中でも、吉永さんは、更に珍しいのよ」
 
百合は思い切って言った。
「あの~、それは、地震と関係ありますか?」
ずっと頭の中にあった言葉だ。
地震という言葉が百合から離れない。
大きな地震が起きるとでもいうのだろうか?
それと、自分はどう関係するのだろうか?
自分以外の、この場にいる三人とどう関係するのだろうか?
わからないが、地震と関係している気がする。
 
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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・1064」

2016-10-13 20:18:54 | Weblog



カルテ番号 あ・28 9度目(13)

風間陽水が微笑んで百合に言った。
「吉永さん、例え話として受けって下さい。
表現ができないから、女神とか身分の高い人と言ったのです。
一般と立場が違う、役目が違うと思って下さい。
その役目は自然とできる役目ですから、心配しないで下さいね。
それから、愛田さんは、言葉を飾ったりしない。
けれど、女の人の味方です。
これでも、かなり優しいから頼っていいですよ」

「ちょっと、センせー。
これでも、って何よ」
愛田恵子は陽水の肩を押しながら言った。
そして再び百合に向かった。
「吉永さん、しばらくアタシと行動しない?」
柳玲香が慌てて言った。
「愛田さん、百合さんは先日私の関係する会社に入社したばかりです。
当分、私と一緒に仕事をするつもりです」

陽水は笑って言った。
「吉永さん、大モテですね。
愛田さんの意図もわかります。
でも、今は柳さんに預けましょう。
それに愛田さん、世界中を飛び回るじゃないですか。
今の吉永さんでは、愛田さんと動いたら消耗します」
愛田恵子はあっさりと言った。
「そうよね。うん、わかった。
アタシ、もっと頻繁にこちらに来るようにするわ」

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「風間陽水の依頼簿(カルテ)・1063」

2016-10-12 19:11:54 | Weblog



カルテ番号 あ・28 9度目(12)

愛田恵子の言葉は更に意外だった。
「貴方は、選ばれたのよ。
だから、男の人が近寄るのから守られたの。
特別な女性、例えれば、女神よ」
百合は面食らった。
揶揄っていないのはわかる。
でも肯定する欠片もなかった。

その時、柳玲香が口を開いた。
「今の言葉で、私は納得したわ。
実は、初めて百合さんに会った時、震えたの。
変な表現だけど、とても身分の高い人と出会った、と思ったわ。
ううん、とても貴い人、という感じかしら。
普通は、百合さんを隠す衣に気を取られ、姿が見えないみたい。
私には、見せてくれた、と思ったの。
だから、絶対近づきたかったのよ」

百合の知らないところで話が進んでいる。
自分には何の事だかわからない。
自分は取るに足りない魅力の無い女のはず・・・
どう答えていいのかわからない。
困った、ひたすら困っている。
そんな百合を見て、愛田恵子が言った。
「本当に高い人は、自分の高さなど考えた事がないものよ」

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