日韓合作映画『初雪の恋』 ~ヴァージン・スノー~
昨夜、TVのチャンネルを回しながら何か良い番組がないかと・・・捜していたところ、ちょうど今、『初雪の恋』
という映画が始まったばかりである。
以前某局のテレビドラマ「篤姫」を観て、「この女優、若いのに演技が素晴らしいな~」、と以来ファンになった
”女優:宮崎あおい”が主演しているため観る気になった。(日韓関係がぎくしゃくしていることもあり)ストーリ
ー自体は、純愛物語にありがちな筋立てではあるが、物語が進展していくに従って、その舞台が古都・京都で
ある事もあって、古寺を訪ねる場面、祇園祭の宵山・初雪の降るシーンなどの、一つ一つが典型的な和の美の
中で、韓国語や純愛ストーリーとがうまく絡み合って、とても美しい映像として出来上がっており、とても印象深
い映画ではあった。
~少しあらすじを~
陶芸家で大学教授の父親に同行して、京都に転校してきた韓国人の高校生ミン(イ・ジュンギ)、自転車に乗っ
て京都の街を走り回っていたある日、神社で巫女姿の七重(宮あおい)と出会い、彼女に一目惚れする。
偶然にも七重は、ミンが転校して来た学校の生徒だった。
七重に近づきたいミンの想いとは裏腹に、ある日、ミンはうっかり彼女の大切な画材ケースを、川に落としてしま
う。
その後、必死貯めたお金で画材ケースを買ったミンは、七重にこれを届けに行く。
ミンの誠意がこもった真新しい画材ケースを受け取った七重は、その時から少しずつ、彼に心を開いてゆき、デ
ートを重ねるうちに、お互い強く惹かれるようになっていく。
二人は京都の街を歩きながら、ふと立寄った陶器店で、いつかミンが作った器に七重が絵付けをする約束し、そ
して「初雪の日にソウルの石垣道を一緒に歩く」ことも約束する。(初雪の日に、ソウルの石垣道を一緒に歩くと、幸せにな
れるとの、韓国の言い伝え)
ミンは約束を実現するため、父親に焼き物作りを教えてほしいと頼み込み、陶芸に真剣に取り組み始める。
しかし、祇園祭の宵山の日を境に、七重は突然ミンの前から姿を消してしまう。
絵皿作りの約束も、初雪の日に逢う約束も、叶えられないまま・・・数年後、二人は再会するのだが・・・・
「初雪の日に、デートした恋人たちは、幸せになる」そんなソウルの恋人たちの間で信じられている言い伝えから
生まれた、一途な恋の物語であった。
恋愛事情の今昔には、隔世の感があるのは分かっているのだが、今を生きる若い人達にも、こんな「直向きで純
な愛」もあるのだと言うことを、是非とも知って置いてもらいたいと思うのだが。・・・・・
~今日も良い一日であります様に~[ parts:eNozsjJkhAOz1FQjkyTTFMP0EPfcJEcTg6hAJhMjAyZjQ1MmAwCUCQfA]