~参道の出発点、108段の石段を登って行くと、奥に見えている「大門」を潜り、緩やかな石踏みが続きます。(石踏みは、永年の参拝の痕跡で、擦り減って凹みが見られるほどに、歴史を感じさせます。)~
今日は山陰地方の名刹・清水さん(天台宗・瑞光山・清水寺)にお参りに行って来ました。 この寺は、出雲國神仏霊場で室町時代初期の建立と言われています。 その後、戦国時代には幾度かの戦火に襲われ、根本堂以外の建物は全てが消失し、伽藍は、その後毛利氏及び松平氏によって復興され、信徒の手により三重塔も建立されて現在の形となったと言う事である。 山ひとつがそのまま境内となっている、広大な(5万坪)お寺です。 鬱蒼とした杉木立の中を、緩やかな参道の石段、石踏みを上って行くと、しばらくして根本堂等が見えて来ます。 厄除けの十一面観音像が収められ、厄難消除・病気平癒・家内安全などのご祈祷も受けられます。 今日は特に「厄除け」と言う訳ではありませんでしたが、私の場合、不思議と一年に数回この寺に自然と足が向いています。(多分これは二度の大病に見舞われ、今も生かされているお陰なのかもしれません。) 家族の健康を願っているのが、こうした形でこの寺に引き寄せられるのかもしれません。
~しばらく登って行くと、左手の岩場の上から「岩不動」が怖い顔で見下ろしています。~
そして、さらに登って行くと、谷川を渡って森へと続く、右手に「無常橋」が見えて来ます。(この橋は、多分後々に作られたものだと思うのですが。。。「諸行無常」)~現象世界(諸行)のすべては生滅して、とどまることなく常に変移している。~そんな意味合いの橋なのでしょうか?)
根本堂下まで登って来ると、左手には若葉、紅葉が美しい写真スポットでもある「浮見観音堂」に至ります。 今回は若葉が綺麗でした。
いよいよ目的の根本堂を見上げながら、手水社で身を清め、そこから急な石段を千年杉の木陰を登って行くと、向こうの森の中に、総桧造りの「三重塔」が見えています。 今回は厄払いではないので、本堂でお賽銭をあげ家内安全をお願いしました。 根本堂の周りにある三軒の出店の人とは、すでに顔馴染みであり、時々、お茶を頂いて来ます。 今回のお参りでは、途中、若い女性の方と一緒になり、どちらからともなく話し掛け、話が弾んで長い参道(約500米)も短く感じました。(なんせ、ワンちゃんを抱っこしてのお参りだったので、喘ぎ喘ぎ登ったのですから。。。) その方はお若いのに、「主人や家族の厄払いのために来ました。」と、言っていらっしゃいました。
~貴方にとって、今日も良い一日であります様に~
アンディーウィリアムス:ゴッドファーザー愛のテーマ