林野庁が245T剤埋設地の詳しい調査結果を公表している。脊振山中(吉野ヶ里町)の資料を見ると、2ヵ所の埋設地点で天板のアルミに穴を開けて土壌サンプルを採取しており、そこから高濃度のダイオキシン(2378TCDD)が検出されている。これについては先月報道されたとおり。一方、問題となっている245Tはわずかしか検出されていない。林野庁によると、これは245Tの分解が進んだ結果、ダイオキシン(2378TCDD) の濃度が相対的に上昇したものとしている。
はて、この結果をどう捉えればよいのか。専門的な知識がないので何とも言えないが、245Tがダイオキシンに置き換わったということなのか?それとも長い年月の中で245Tは地中深く溶け込んでしまったということなのか?ここは、原田氏に解説してほしいところ。
吉野ヶ里町・土壌採取状況(写真は林野庁報告書より)
50年経っている割にアルミが傷んでいない、というか綺麗
核心部分(コンクリート塊)は深度-0.85m~1.4mのところ
土壌採取位置図(平面図)
No.1とNo.2で高濃度のダイオキシンが検出されている
埋設状況断面図
コンクリート塊は2㎥じゃなかった?
周辺土壌採取位置図(平面図)
フェンスの内側に鋼矢板が差し込んであり、その外側の4ヵ所で採取している
土壌分析結果
245Tの検出はわずか、また鋼矢板外側やアルミ板上部からは基準を超過する有害物質は検出されていない
処理対象は、鋼矢板壁内のアルミ板(GL-0.3 m)から鋼矢板壁底部(GL-4.0 m)の土壌及び固化物で、土壌面積は 56.16 m2になるとの結論を出した林野庁。これで本当に大丈夫なのか。撤去は5月中に実施されるようだけど、、
《余談》
先月24日から山口で介護をした後、茶摘みのため宮崎へ移動して、昨日、帰福したところ。明日からまた山口なので、急ぎまとめました。原田氏から報告書に関するコメントがいただければ、また掲載します。
《原田氏コメント 2023.5.12更新》
先日、介護の合間に原田氏と電話で話しましたが、通常、245Tに含まれるダイオキシンは0.0〇%で、3%も検出されているのはおかしい。そもそも245Tが分解した証拠もなく、林野庁が公表している分析結果の数値(上表)はおかしいとのことでした。
《参考資料》