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ふたたび大雨、危険迫る~九州南部記録的な大雨に(7月5日更新)

2019-07-02 22:44:00 | 災害

30日から1日にかけて、九州南部は大雨となった。気象庁によると、30日朝には九州の中央部を発達した線状の雨雲がゆっくり通過、熊本や大分では、積乱雲が連なる「線状降水帯」が発生し、24時間雨量は200~250ミリを観測した。1日は、鹿児島や宮崎で発達した雨雲が次々にかかり、24時間雨量は300ミリを超えた。2日は小康状態で経過したが、明日(3日)からふたたび大雨になるという。気象庁は「命を守らなければならない状況が迫ってきている」と警戒を呼びかけている。西日本豪雨と同じだ。

気象庁が本日(2日)午後2時に発表した資料によると、3日昼前から4日にかけて、梅雨前線の活動が一段と活発となり、九州を中心とした西日本では、猛烈な雨や非常に激しい雨が降り、所によっては24時間雨量が平年の7月1ヶ月分の雨量を超える記録的な大雨となるおそれがあると警告している。大雨は少なくとも6日頃にかけて続く見込だという。甚大な災害が起きないことを祈るしかない。


※7月3日から5日まで更新しています。(上から順に)


撮影日:2019.7.2

2日午後7時半ごろの福岡市 曇っていた空がローズ色に

 

 

 

 

嫌な予感、、

 

 

 


  《7月3日更新》

3日朝6時の時点で既に記録的な大雨になっている。このあと10時から気象庁は再度、会見を開いて警戒を呼びかける。

 

6月28日から7月3日午前6時までの総雨量(7月3日、NHKおはよう日本より)

熊本県湯前町横谷に注目。観測所は、横谷トンネル(宮崎県境)の北側にあり、近くに市房山(1721m)がそびえる。地形的に線状降水帯が発生しやすいのではないだろうか。 

 

 

 

気象庁・梅雨前線による大雨の見通し(7月3日10時発表) ※大雨特別警報が出される可能性も 

 

 

 


《7月4日更新》

3日、九州南部は記録的な大雨となり、各地で土砂崩れや河川が浸水するなどの被害が出た。残念ながら、鹿児島県では土砂崩れによって2名の方が亡くなられた。(こういう言い方をしては申し訳ないが)これほどの大雨でありながら人的被害は少なかったのではないだろうか。気象庁による二度の会見や自治体による避難勧告が功を奏したのか。はたまた内閣府の警戒レベルは足かせになったりしていなかったか。検証はこれから行われるだろうが、西日本豪雨の悲惨な光景が頭をよぎって避難したという人のコメントが耳に残る。

鹿児島大地頭薗教授は、鹿児島県内では土壌の水分量が高い状態が続いており、少しの雨でも崖崩れが起きる可能性があると警告している。今週末、九州南部はふたたび雨の予報、まだ気を緩めてはならない。 

 

雨量が半端ない まだまだ警戒レベル (7月4日、NHKおはよう日本より)   

 

 

 


《7月5日更新》 

 鹿児島県内の土砂災害現場を見る。(写真及び説明は鹿児島大井村准教授ツイッターより)※説明は要約しています。 

 

 鹿児島市南鹿児島駅周辺の斜面崩壊(シラス斜面の表層崩壊)ここは2012年6月27日にも崩壊が起きており、下部に擁壁が施されている





鹿児島市広木の斜面崩壊(シラス斜面の表層崩壊) 監視カメラで崩壊時の映像が撮られたところ

 

 

 

 

鹿児島市中山の土砂崩れ(指宿スカイライン法面の崩壊)崩壊深は3m程度、深層崩壊未満



今回、単発的な斜面崩壊は見られたものの、九州北部豪雨や西日本豪雨のような同時多発的な土石流など大規模な被害は確認されてない。その理由として、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨は降ったが、同じ場所で2~3時間降り続かなかったことが考えられるという。しかし、来週10日から九州ではふたたび大雨の予報が出ている。今一度、警戒が必要だ。 

九州 来週中頃は大雨か 対策を早めに(ウェザーニュース2019.7.5) 

 

《関連記事》

災害級大雨 厳重警戒 気象庁「命守る行動を」(西日本新聞 2019.7.3)

大雨 鹿児島で1人死亡 九州北部、今夜激しい雨(西日本新聞 2019.7.2) 

大雨・台風情報 タイムライン(西日本新聞2019 7.4)

「少雨でも崖崩れに警戒」専門家 鹿児島県上空から確認(NHKニュース 2019.7.4)

 

《関連資料》

国交省・川の防災情報 

2019年7月九州南部豪雨 被害状況(アジア航測株式会社 2019.7.5)




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