2024年がはじまって16時間後、予想もしていなかった事が起きた。元旦、山口の実家で外のかたずけを終えて家に入ると、NHKを見ていた母が「津波、津波」と言っていたので、見ると大津波警報が発令されていた。震源地はどこ?地震情報がなかなか出てこないので、SNSで確認すると、石川県能登半島で1日16時10分頃、M7.6、震度7の地震が発生していた。なんてこと!と声を上げた。
今回の能登半島地震は、3.11以降で最も大きな地震(Mwモーメントで換算すると阪神淡路の9倍)であり、各地で甚大な被害が出ている。17日午前9時現在、死者は218人(直接死)、熊本地震の4倍超の方が亡くなっている。ところが、発災後の国の動きは致命的に遅かった。熊本地震では非常災害対策本部会議は地震から2時間後だったが、能登半島地震の非常災害対策本部会議は地震から17時間後。初動の遅れ、災害の過小評価は明らかだ。(あろうことか、発災後、岸田首相は呑気にテレビに生出演して総裁選を語っていた)
3.11を経験していながら被害想定もできなかったのか。それとも何かほかに理由があったというのか。今後、きちんと検証する必要があるだろう。さもなくば、また多くの国民の命が失われることになる。救える命が。
私事ながら、年明けからいろいろ取り込んでいて精神的・時間的余裕がないので、地震の詳細については、また改めて投稿しようと思う。大地震ではじまった2024年、これ以上、悲しいことが起きないよう祈るばかりである。
※下に更新しています。
令和6年能登半島地震被災状況マップ(読売新聞)より抜粋
輪島市、地震と火災で壊滅的な被害を受けた朝市通り
津波と地震で大きな被害をうけた珠洲市
志賀町関野鼻自然公園付近
七尾市、横田IC付近
今回の地震で亡くなられた方、被害に遭われた方々へ心からお悔やみ、お見舞い申し上げます。
※1月17日現在、死者数232人(直接死218人、災害関連死14人)
※1月29日現在、死者数238人(直接死223人、災害関連死15人)安否不明19人
(死者238人内訳、輪島市101人、珠洲市101人、穴水町20人、能登町8人、七尾市5人、志賀町2人、羽咋市1人)
参考:令和6年(2024年)能登半島地震に関する情報(石川県ホームページ)
【寝袋支援プロジェクト 2024.1.18更新】
野口健さんと総社市が協力し、被災地に寝袋を届ける「寝袋支援プロジェクト」。これは熊本地震の時からはじまったもので、熊本地震の時は総社市に託した。今回もそうしようと、昨日、総務課に問い合わせをしたところ、まだ受付OKとのことだった。そこで急いで寝袋を買って送った(氷点下対応の寝袋はアマゾンは品切れで月末になるので楽天で購入)。すると片岡市長自らお礼のメーセージが届いた。(どこぞのまちの市長とは大違い)お礼を言うのはこちらのほう。ひとりでも多くの方に寒さを凌いでほしい。
【寝袋6315個が被災地へ 2024.1.28更新】
野口健さんと総社市の寝袋支援。これまで6315個が被災地へ届けられたとのこと。内訳は、七尾市893個、輪島市1526個、珠洲市500個、穴水町1300個、志賀町796個、能登町1300個。2月からは、自宅避難、車中泊されている方々を対象に寝袋やソーラーランタンを届けるとのこと。まだまだ支援は続く。
・NPO法人ピーク・エイドHP。能登半島地震、寝袋支援活動のお願い
・総社市HP。総社市、ピーク・エイド寝袋支援プロジェクト(支援物資提供のお願い)
【死因の最多は圧死、低体温床や凍死は2割近く 2024.1.31更新】
日本法医学会は、所属する医師19人が検案した犠牲者131人の死因をまとめた。それによると、家屋倒壊による圧迫死が7割近くて88人。そのうち21人が低体温によるものだった。家屋の下敷きになった状態で救助を待つ間に、寒さで体温を奪われ亡くなった。一方で、津波で溺死した人はいなかったという。
また、238人の死因について、31日、NHKが警察庁に取材した結果を公表した。それによると、警察が検視を行った222人のうち、倒壊した建物の下敷きになったことによる圧死が最も多く92人、次いで窒息や呼吸不全が49人。低体温症や凍死が32人に上っている。多くの人が救助を待つ間に、寒さで体力を奪われ亡くなっている。政府の初動が遅れなければ、助かった命もあっただろう。やるせない。
・能登半島地震 死因は「圧死」約4割 「低体温症」や「凍死」も(NHKニュース 2024.1.31)
・家屋倒壊による圧迫死が最多67%…低体温による死亡16%、救助待つ間に命落としたか(読売新聞 2024.1.30)