暫く前の会社帰りの東海道本線の中でのこと。
結構混んでいたので、僕はドアのところにへばりついて本を読んでいた。
電車が川崎駅のホームに滑り込み始めた時に、少し後ろのほうで低いがしっかり通る声で…
「警察だ!あんた今何をやっていたか分かっているよな!自分のやったこと、分かっているな!?」
「は、はい…」
「自分のやったことを認めるな!?じゃぁここで降りて!話を聞くから」
「はい…」
「あなたも参考に状況を聞きたいんで、一緒に降りてもらえますか?」
「ハイ」
おぉ~、痴漢の取り締まりかぁ~~!こんなの初めてだぁ~!
川崎で降りてちょっと振り返ると、捕まったのは大人しそうでオタッキー(?)な若者。私服警察官は、まさに普通の工場勤務のサラリーマンのように、Gパンとセーターにジャンパー姿の青年だった。
しかし最初から目をつけて尾行していたんだろうか。それとも張り込み中に偶然遭遇?
なんで分かったんだろうと疑問に思いながら家路についた。
先日、通勤の途中にラジオを聴いていたら、痴漢やスリの摘発の話をしていた。
首都圏ではこのところ集中的に電車内の痴漢取締りに力を入れていたらしい。
どうやって見分けるのか?という記者の質問に、捜査官は「スリと同じで、痴漢は他の普通の人とは違う目つきをしているんです。いわゆる『エロ目線』なんですね」
スリには「スリ目線」があって、いかにも獲物を物色する目つきをしているらしい。
痴漢も同じで、ホームや電車内で女性を物色する目つきが独特で、まさに「エロ目線」なのだそうだ。
それを聞いたニッポン放送の上柳アナ(52歳)は「う~ん、エロ目線と言われても、世のオヤジたちはみんなそんな目つきをしていますよねぇ。僕も結構そんな目つきで女性を見ていると思うんですよねぇ~」
そうだよね、男なんてみんなそんな目つきをしているよ。
でもそこはベテラン捜査官、ちゃんと一般人と痴漢を見極めるんそうだ…。
我が職場には社員と派遣スタッフさんが24名いて、そのうち男は僕一人。職場の同一フロアということで見れば、約80名いるうち、男は3人だけ!
我々は20代から○○代の女性に囲まれて毎日仕事をしている。そりゃぁたまには「エロ目線」になりますよ。
そんなオヤジの視線をきっちり見極めている「ベテラン捜査官」が、僕らの職場にもいるような気がする。
おぉ~怖っ、気をつけよう!!
*画像と文章は関係ありません。