一つ、映画の報告を忘れていた…。
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う~ん、久しぶりにオヤジの胸もキュンとなる映画だった。この映画、民社党の福島瑞穂党首がTwitterで「感激した!大泣きした!」とつぶやいていて、じゃぁ観てみようかな…と。なんか合唱の映画らしいし…。
夫のDVに耐え切れず、思わず弾みで殺人を犯してしまったジョンへは、女子刑務所に収監されるときには、亡夫との子供を身籠っていた。ジョンへは獄中で出産し息子ミヌを育てるが、韓国では獄中出産の場合、18カ月が経過すると子供を手放し刑務所の外で親族か他人に預けなくてはならない決まりになっている。
ミヌが1歳の誕生日を迎えるころに、ジョンへは刑務所内で合唱団を結成し、首尾よく演奏会を成功させて息子との特別外泊許可を得ることを思いつく。そして元音大教授の死刑囚ムノクを指揮者とした合唱団の結成に向けた奔走が始まる…。
ジョンへの息子ミヌが、もう可愛くて可愛くて。その笑顔といい、しぐさといい、まさに天使とはこういう子のことを言うのではないかと思ってしまう。この子を観れただけで、入場料の1,800円は十分元を取った気がする。
そしてジョンへとミヌだけではなく、受刑者を取り巻くそれぞれの親子の愛と絆、取り分け「母親と子供の愛情と切っても切れない絆」が、この映画の肝だと思う。
何があっても、どんなに離れていても、母親の子に対する愛は尽きることがない。まさに海より深いんだなぁ~。この映画を最後まで観ていてそんなことを感じ、そして「あぁ~、若くして母親を亡くしたウチの息子たちは、もう母親の愛情には触れることはないんだ」と思い及び、悲しくなって泣いてしまった。
なにかというと、すぐにそんな風に考えてしまうことも如何なものかと思わないでもないが、でもそれも仕方なしだ。もっとも当の息子たちが何を考え思うのかは、未だに分からない。
ということで、合唱団の成功もストーリーの大事なところだし、歌っていいなぁ、合唱っていいなぁ、と改めて思わされる映画だったが、この映画で合唱は所詮「刺身のツマ」だったかな。
でも合唱の素晴らしさにも、母子の愛情にもグッと来て、オヤジも大いにウルウルしてしまう秀作でありました!
天使・ミヌ
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