先日の日経新聞に東京混声合唱団の創立者で音楽監督の田中信昭氏が、合唱団創立55周年に向けて寄稿していた。
プロの声楽家がメンバーの日本唯一のプロ合唱団(?)である「東混」の創立当時のエピソードや55年間のこれまでの活動について述べている。
田中氏の文章の最後の言葉は以下の通り。
『合唱は「心のハーモニー」だといわれるが、長年やってきて、そうではないと感じる。周囲と心や声を合わせるだけでは足りない。自分の歌が周囲にどのような影響を与え、どう歌えば周囲も自分もより高まるかを一人一人が考え、積極的に歌い合ってこそ、いい音楽になる。』
自分を高め、聴く人に力を与える合唱にするためには、こういうポジティブな姿勢が必須なんだろう。
お江戸コラリアーずの「くちびるにうたを」を聴いていて、奇しくも大震災とタイミングが重なったこの寄稿の田中氏の言葉に感服。我々もこんな風に歌っていきたいものです。