![]() | 続・大人の流儀 |
伊集院 静 | |
講談社 |
♪「続・大人の流儀」伊集院静著 講談社
伊集院さんの、歯に衣着せぬ物言いと、まさに大人の男の所作というか、振る舞いというか、こうあるべき論が小気味よい。
第一巻では、男と酒について語っているパートがとても印象的であった。今回は、まさに未曾有の大震災を身を以て体験した経験から、いろいろな想い、いろいろな理不尽に対する憤り、完膚なきまで痛めつけられても力強く生きている一般市民への礼賛などがいっぱい詰まっている。
週刊現代(って、決してバカにしていることはありません)に毎週連載ということで、イマイチ推敲が甘いような乱暴な物言いも所々にあるが、それも伊集院さんの持ち味だ。
巻末の、大震災の真っただ中にいた経験を綴ったエッセイも興味深い。
あの震災はなんだったのか?日本全国にどういう影響を与えたのか、いつ東北は完全復活するのか、原発はどうなるのか?人間の手でどこまで制御できるのか…。
まさに一般人も子供も年寄りも、真剣に考える時期なのかもしれない、
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