ふろしき王子のブログ◎
出前講座開催☆
http://furoshikiouji.asia
メール isamix@gmail.com
 



今日も庭も近隣にも百日紅の咲きそろっている、
八月最後の土曜日、曇って涼しめな朝にまどろめば、
妻は深夜から幾度か不定期に腹の痛むと言うから、
産院に電話し、また陣痛タクシーなるサービスを呼び
府中にある産婦人科へお腹の子と三人で向かう。
家では長男虎之介と長女亜依が、彼/女らの母方の祖母と留守番。

タクシーはすぐに到着したため、急いでいつもの風呂敷バッグにあれこれ詰めた後
スニーカーを履くいとまもとれず、やっぱり夏の相棒たる下駄で出る。

8:25ころ産院に着き診察すると、すぐそこまで赤ちゃん来ていて
院長さん「家で産まれなくてよかったね」という。
まあ、行く行くはみなが自宅で安心出産できる
ライフスタイルへ世の中変わったらよかと思うが。
さて、そんなこんなで9:29にはスルリと安産。
頭が出ると、身体はスムーズに抜ける。
げんきに鳴き出して安堵。
螺旋状のへその緒がつづいている。
産まれた赤ちゃんに出逢ったときは、知らず、涙がこみ上げるところのあったものの
むしろ静かに坦々と見ていた私だったが
助産師さんから「臍の緒はお父さんに切ってもらいましょう」と
ハサミを手渡された。
個人的には、産まれてしばらくしてから切るほうがよいと
考えているが、よく泣いて肺呼吸へ移っているし
郷に従うわけで、ハサミを頂戴する。

それでも突然たる断絶は無情なので、ゆっくりと刃をすすめた。
同時に何本ものコードを切るごとく、しっかりした管である。

その後、残った緒を引くと、今度は胎盤がのるっと出てきた。
薄白き膜に覆われたて、中は赤い血管が縦横に集積された
スーパーコンピュータのごとき器官。

胎盤も風呂敷も、必要なときに形を表し、
目的を果たせばほどけ去るところが似ている。
現場に血生臭さは皆無で、きっと清浄な胎内環境だったろう。

女性ならむと聞きしかば、横山佳なみ(かなみ)たる名を
準備したれども、我が父は漢字とひらがな混ざらぬがよきと言うし
実際の顔(まるこい)見れば、佳なみでもない。そこで、
横山京果(きょうか)となむ名付ける。

生まれいでて間もなく乳を盛んに吸いはじめる様、
早食の父、多食の母親に似たるかも。

ともあれみな無事元氣にありて落ち着きつつも、
自宅で待機の幼な児の世話や弁当つくり、
ほぼ毎日の出張仕事に追われ、仙台からの義母が
泊まり掛けですけてくださっている。

我が子だからと特段区別はなく、親は子の所有主にあらざって
一時預かりに過ぎない。
みなと協力して社会で楽しく生きられるよう、
囲い込まず、自発するように見守ろう。
巣立ちの日まで。

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )




今日は息子幼稚園休むのに、忘れてせかせか弁当を用意していた。

子どもは本能に優れているから、基本カロリーの高い食べ物を好む。
里芋と唐(さつま)芋なら、糖質の多い後者を選ぶし、
肉ならササミより脂肪の多いもも肉を好く。
氷河期を生き抜いてきた生存本能だろう。
子に限らず、多くの人は甘くて油のあるものに舌をなめずり、
ごちそうとされるものもたいていそういうもの。

弁当作るのもひと手間なのでして、個人的にはご飯に梅干しの
日の丸弁とでよいと思うが(蛋白質は夜とればよい。野菜もその消化を助ける補酵素)
子どもの世界は周りと比べて氣にする所があるから
現代はちょっと工夫が要る。
玉子焼きくらい練習するかな。
あとは海苔おむすびと漬物があれば大丈夫。

僕は今日も、混みこみたる奴隷鉄道に乗って街へ働きへ出ている。
もっと列車の数が多ければ空くだろうが、増やせないのは
燃料コストの問題と、通勤する方の各企業や学校の始業時間によるだろう。
午前出勤と午後出勤に二分することで、集中力を上げたり
見聞や視野を広げる余暇時間をふやせると思う。
同時に、電車の電気の燃料が水(水由来の水素と酸素)になれば
燃料費はぐんと下がって、通勤も悠々となりぬべし。

学校も、自分の考えを巡らすよりは
暗記で点数のとれる評価。
僕は氣が小さいために、赤点をとったらお仕舞いだと教師に脅されて以来
中高6年間、試験前の徹底的な丸暗記によって高順位に
位置しつつも、試験終了とともにさっぱり忘却していた。

きちんと覚えているのは、友達の少ないバス通学中、
詩歌を詠むために自発的に学んだ古典文法くらいだ。

恥ずかしながら、本当の実地の学びへ向かいはじめたのは二十歳を過ぎてから。
先にものや現象の体験があって、学問はその後に付いてくるもの。
また、必要や興味に迫られて紐解くもの。

レシピは覚えるものではなく、いずれ生じてきてしまうもの。
もちろん我流の思い込みや誤解も出てくるが、
まずは自己流、自己満足でも、自分なりの理屈でかたちにできる処から、
学問の扉がひらく。 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )




せみ時雨は止んで、毎夜コオロギたちの多重合唱会がつづいている。
産院の母子は明日帰宅する。

僕は毎朝、息子の幼稚園の弁当をこさえる。
昨日のご飯を蒸しておむすび、あとはミニトマトと茹で卵を入れた初日は
おかずの種類が少なく感じたそうなので、翌日はわかめ入りのおむすびに
煮物の残り、豆腐の肉団子、ミニトマト、茹で卵にした。

僕も今週は毎日7時に出かけるため、朝はパタパタ。
卵をうでる湯の上にセイロでご飯をふかす。

一方自分は、朝は果物などつまみ、昼はクラッカーにりんごジャム程度とシンプル。
糖質さえとれば体は動くが、摂りすぎては眠うなる。
夜は若干たんぱく質を摂り入れる。

幼稚園へは、お母さん友達が送迎をしてくれて助かる。
一歳の娘は義母がいま仙台から、すけに来てくださっている。
色色ばたばたと時間に追われながらも、体調さえ何とか調えれば
習慣として慣れるもの。ただし、我慢やストレスに慣れた振りになるのはよくない。

常々思っているのは、面倒くさがりや怠け者こそ、佳き世の中をつくると。

生真面目に従順に、指示通りに従うだけでは
無駄なことや非効率があっても改善されぬまま過労する。
頑張る人間しか暮らせない社会になっちまうと、
けがや病気や障碍、老齢を抱えた方は生きづらくなる。

もし怠け者が、そんな自分でもやりよいように
様々な無駄をなくしてシンプルな仕組みにあつらえたなら、
移動時間がもったいない近所で商売するとか、
外交も面倒だから、欲しい人に来てもらう、宣伝しないからこそ質をよくする。
複雑に手間をかけたくないから、はじめからよい素材を選ぶ
ていう風に、進化の鍵をにぎるにゃ、役立たずや駄目人間方なんだ。
そういう人物が、嫌なことはしない代わりに、
やることは素直に氣持ちよくするから、重くて疲れる空氣を世界にけつからない。

以前チャボを飼っていたとき、毎日の鶏小屋の掃除が面倒くさくなったので
上野公園から落ち葉をどっさり集めてきて敷いたら、
糞は虫や微生物に分解され、臭わず、
餌になるミミズも繁殖し、楽でよい状態となった。

これを律儀に毎日掃除して、かき集めた鶏の糞や餌の残りを
ごみに出すというのは、地球の仕組みとして自然だろうか。

そんなこんなで、僕もなるべく真面目ぶることなく、
誰もが易しく回していける世のために
マイペースを続けようと思っています。

コメント ( 1 ) | Trackback ( 0 )