ふろしき王子のブログ◎
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このごろは、風呂敷をたくさん縫っています。
純粋に物づくりはすきですが、
新たに思いついたものを形にし、
その先にある、誰かに見せたい思いが
加わってモチベーションが高まります。

依頼品とは別の試作品は、上手くいかないと
糸をほどいてつくり直しになりますが、
四角い布やその組み合わせで構成させる
風呂敷は、失敗しても生地を無駄にせず
何度となくやり直すことができます。

ひとつの材料があって、それに対応する
別の素材があり、そんな2つ以上を
しっくりと新たしきひとつへと
融合させるには、親和性や共鳴点が
必要となります。
それは、見た目の色や柄だけでなく、
触りここちのような、生地固有の
テクスチャにも大きく左右させるため、
まさに無限の組み合わせが存在する
ことになります。

そこに加わる、自分自身のコンディションや
呼吸、折々の自分トレンドがたたみ込まれて、
今しか生えてこないものが、必然的に顕れる。
関わる自分自身さえ結果を予期できないから
こそ、たのしんでつくることができます。

やりながら、当初の計画からばんばん
ずれてゆく健全性のためには、
枠にはめようとはせず、世界がなりたいこと、
生みたいものを阻まない姿勢が大切。

行動と実在は、イメージやシミュレーションを
はるかに凌駕しつつ、決してだましてこない。

風呂敷を縫うことひとつからも、
シンプルかつ目くるめき
この星の物理的な仕組みと、
自分自身の感じ方を教えられる。

異なる素材を、糸が無理やりくっつける
のではなく、
元々一緒になりたい素材たちが
くっつくのを、ふわりとサポートする、
糸はただ触媒であるけれど、

これからは、触媒自身がもっと
姿を見せてくれてもよいのかと、

世界をささえる見えない裏方に、
ひかりを射してみたいと、
今朝、素直にかんじられた。


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