ハイイロチュウヒが目的では無かったが、幅約80メートルの水路の上、それも低空での飛翔で一日の内何度か目の前を通過する。スピードがありファインダーで追いかけるが、長く伸びている葦が邪魔をしてチャンスがあまりない。
この個体は虹彩が黄色ではなく暗褐色に見える。腹の褐色の縦斑(成鳥雌の腹は木の葉型の斑が縦に並ぶ)翼上面、上雨覆等の羽縁の白さがはっきり見える。
2018年にハイイロチュウヒの写真集を自費出版している。雄、雌の成鳥過程、幼鳥二年目、三年目成鳥プロセスと塒入り等の生態を、30シーズンの観察をまとめた写真集である。この経験からこの度の個体は幼鳥雌と判断した。