(朝日新聞 2010年12月21日5時0分)
ジャンルを問わず優れた散文作品を対象とする第37回大佛(おさらぎ)次郎賞は、渡辺京二氏の評論『黒船前夜――ロシア・アイヌ・日本の三国志』(洋泉社、3045円)に決まった。
幕末の「黒船来航」の100年も前から、現在の北海道、千島、樺太などをはさんで、東方に進出してきたロシア人と日本人の接触があった。そこはまた、アイヌ民族の天地でもある。従来論じられることの少なかった北方の異文化接触の有りようを、文献資料を元に事件や人物のエピソードを織り込みながら「三国志」として生き生きと描きだした作品。
贈呈式は来年1月27日午後4時から東京・日比谷の帝国ホテルで、朝日賞、大佛次郎論壇賞などとともに行われる。
http://www.asahi.com/culture/update/1221/TKY201012200512.html
ジャンルを問わず優れた散文作品を対象とする第37回大佛(おさらぎ)次郎賞は、渡辺京二氏の評論『黒船前夜――ロシア・アイヌ・日本の三国志』(洋泉社、3045円)に決まった。
幕末の「黒船来航」の100年も前から、現在の北海道、千島、樺太などをはさんで、東方に進出してきたロシア人と日本人の接触があった。そこはまた、アイヌ民族の天地でもある。従来論じられることの少なかった北方の異文化接触の有りようを、文献資料を元に事件や人物のエピソードを織り込みながら「三国志」として生き生きと描きだした作品。
贈呈式は来年1月27日午後4時から東京・日比谷の帝国ホテルで、朝日賞、大佛次郎論壇賞などとともに行われる。
http://www.asahi.com/culture/update/1221/TKY201012200512.html