北海道新聞2024年10月12日 10:23
4月から沙流川歴史館で働く学芸員。地元の野生動物に関する特別展の準備などに携わってきた。平取に住み約半年。「山に囲まれながら近くには海もあってすてきな場所」と気に入っている。
横浜市出身。北海道大に進み、文化人類学を専攻した。新聞や交流サイトへの短歌の投稿に興味を持ち、短歌を通じた地域コミュニティーについて卒業論文を書いた。
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北海道新聞2024年10月12日 10:23
4月から沙流川歴史館で働く学芸員。地元の野生動物に関する特別展の準備などに携わってきた。平取に住み約半年。「山に囲まれながら近くには海もあってすてきな場所」と気に入っている。
横浜市出身。北海道大に進み、文化人類学を専攻した。新聞や交流サイトへの短歌の投稿に興味を持ち、短歌を通じた地域コミュニティーについて卒業論文を書いた。
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東洋経済 2024/10/12 11:00
『ゴールデンカムイ』© 野田サトル/集英社
2014年より「週刊ヤングジャンプ」で連載され、2022年に完結した漫画「ゴールデンカムイ」がついに登場!
明治末期の北海道。日露戦争を生き残り、「不死身の杉元」と呼ばれた元軍人・杉元佐一は、アイヌの少女・アシㇼパ、網走監獄の脱獄囚・白石由竹とともに、金塊のありかを示す暗号を彫られた24人の“刺青囚人”を探していた。だが、大日本帝国陸軍「第七師団」を率いる鶴見篤四郎中尉や尾形百之助、新撰組「鬼の副長」こと土方歳三も金塊を目指し、囚人たちを狙う。そして、その彼らにも引けを取らないクセ者たちが、次々に現われるーー!
杉元ら一行、第七師団、土方一派による三つ巴の戦いだけにとどまらない、波乱の金塊争奪戦が幕を開ける―――!
実写映画は興行収入30億円を突破し、映画続編ドラマ版が10月6日から放送予定。それに合わせて原作無料大公開で、ドラマ直前話まで追い付ける!!!
漫画「ゴールデンカムイ」(集英社)より21話を連続でお届けします!
シネマトゥデイ 2024年10月12日 9時02分
強烈なインパクトに期待! ドラマ「ゴールデンカムイ」に登場する辺見和雄(萩原聖人) - (C)野田サトル/集英社 (C)2024 WOWOW
野田サトルの人気漫画を山崎賢人(崎は「たつさき」)主演で実写化した大ヒット映画の続編ドラマ「連続ドラマW ゴールデンカムイ ー北海道刺青囚人争奪編ー」の放送・配信が10月6日よりスタート(毎週日曜午後10時より独占放送・配信)。シリーズを手がける松橋真三プロデューサー(クレデウス)と植田春菜プロデューサー(WOWOW)が、ぎりぎりまで攻めたという、個性的すぎるキャラクターたちの描写について語った。
クセの強さも完全再現!?ドラマ「ゴールデンカムイ」キャラクター【画像】
「ゴールデンカムイ」は、明治末期の北海道を舞台に、莫大なアイヌの埋蔵金をめぐる争奪戦を描いたサバイバルアクション。“不死身の杉元”の異名を持つ日露戦争帰りの元兵士・杉元佐一(山崎)とアイヌの少女・アシリパ(※リは小文字・山田杏奈)が、金のありかを示す「刺青人皮(いれずみにんぴ)」を求めて、大日本帝国陸軍第七師団を率いる鶴見篤四郎(玉木宏)や、新撰組副長・土方歳三(舘ひろし)らと渡り合う。
ドラマでは、刺青人皮を背負った囚人たちをめぐる、三つ巴の戦いが本格化。伝説の猟師・二瓶鉄造(藤本隆宏)や、杉元との出会いにきらめく辺見和雄(萩原聖人)、天才剥製職人の江渡貝弥作(古川雄輝)など、原作でも強烈なインパクトを残したキャラクターが次々と登場する。
植田プロデューサーは、このアクの強いキャラクターの存在こそ、続編が連続ドラマになった理由だと語る。「コミックの原作権をかけたコンペに臨む際に松橋さんと考えたのが、原作にとって、どんな映像化がベストなのかということでした。『ゴールデンカムイ』といえば、次々に登場する濃いキャラクターも大きな魅力です。そこで、映画ではダイナミズムを重視し、連続ドラマは全9話・約9時間分かけて各キャラクターのエピソードをしっかりと描く。そうした役割分担が適しているのではないかという結論に至りました」
俳優のネームバリューだけに頼らない、再現度の高いキャスティングも魅力的だ。植田プロデューサーは「これまでの『連続ドラマW』作品の実績から、お芝居がしっかりしていれば、多くの視聴者が作品を観てくださることがわかっていたので、まずは演技を重視しました。また、これだけ規模の大きい、長期間の撮影になるので、ディスカッションを重ねて真剣に仕事に向き合っていただける方にお願いしたいとも思っていました」と明かす。
そのうえで、松橋プロデューサーは「作品にとってふさわしい人は誰だろう? という観点からキャスティングしています。ルックスが似ていることは大前提としても、しっかりとした演技でキャラの面白さを引き出してくれるかどうかがすごく大事なことだと思っていました。また、山崎さん、玉木さん、舘さんという、頼もしい柱となる3人がいてくれたことも大きく、おかげで、自由な判断ができた面もあったと思います」と感謝する。
そうなると原作ファンにとって気になるのが、クセが強いともいえるキャラクターたちの描写だが、松橋プロデューサーは「大丈夫です」と断言。杉元の強さに恍惚の表情を見せる辺見について「第2話に登場するのですが、(辺見役の)萩原さんの演技が本当にすごくて。とてつもなく面白くなっているので期待していただきたい」と語れば、古川ふんする江渡貝の“ファッションショー”についても「大丈夫です。地上波だと難しかったと思いますが、専門のスタッフが、とても楽しそうに面白いものを用意してくれたので、いい形になった。(鶴見役の)玉木さんもノリノリでやってくださいました」と太鼓判を押す。
一方の植田プロデューサーも「もちろん、局内で(表現に対する)考査判断はあるのですが……」としながら「(地上波よりも)けっこう攻めた表現ができる環境が、WOWOWにはあります。刺激的な描写も原作の面白さだと捉えているので、攻められるラインまでは攻めて、しっかりと原作の魅力を表現しようということでチャレンジしました。もちろん、視覚的にあまりにも受け入れられない……という程にはしていないので、そこは安心して多くの方に見て頂けると思います」と自信をのぞかせた。(編集部・入倉功一)
「連続ドラマW ゴールデンカムイ ー北海道刺青囚人争奪編ー」WOWOWにて毎週日曜午後10時より独占放送・配信中(全9話)
第1話は無料配信中
日刊ゲンダイDIGITAL 2024年10月12日 11時22分
衆院選(15日公示、27日投開票)が目前に迫る中、中ぶらりんになっていた自民党の杉田水脈前衆院議員(比例中国ブロック)が不出馬に追い込まれた。自民は11日、第2次公認を公表。そこに旧安倍派の裏金議員である杉田氏、尾身朝子氏(比例北関東)、上杉謙太郎氏(比例東北)の名前はなかった。森山幹事長は「3人とも辞退された。不記載を深く反省をして再起を目指したいとの意向だった」と説明したが、そんな生易しい話ではないようだ。
数々のヘイトスピーチで知られる杉田の初当選は2012年。日本維新の会公認で旧兵庫6区に立ち、比例復活で滑り込んだ。間もなく浪人生活に入り、国連女性差別撤廃委員会の参加者を「アイヌの民族衣装のコスプレおばさん」などとブログで揶揄。ネトウヨ言動が保守層の一部に受け、安倍晋三元首相の声掛けで17年に返り咲き。その後「比例単独は2回まで」の枠を使い切っていた。
「日本会議などのいわゆる岩盤保守層に支えられる杉田氏は、所属する山口県連に公認申請を求めるよう促されたこともあってプッシュ。県連は党内ルールを棚上げして党本部に申請をしたものの、見通しが立っていたわけではなかった。というのも、杉田氏は計1564万円の裏金をつくり、4月に役職停止6カ月の処分まで受けていたし、後押しする理由に乏しい。本人は本人で、衆院がダメなら来夏の参院選に回してほしいと当初から懇願していました」(県連関係者)
杉田はくだんの差別投稿をめぐり、23年に札幌と大阪の法務局に人権侵犯と認定された。LGBTQなどの性的少数者について「生産性がない」と寄稿し、月刊誌を休刊に追い込んだ過去もある。
えげつない差別主義者は、どう考えたって良識の府にふさわしくない。
中央社フォーカス台湾 2024/10/12 18:34
花蓮県卓渓郷に広がる田んぼ=玉山国家公園管理処提供
東部・花蓮県卓渓郷に住む原住民(先住民)族の文化などを理解してもらおうと、内政部(内務省)国家公園署玉山国家公園管理処は有機栽培に取り組む地元の田んぼや自然豊かなハイキングコースなどを巡るツアーを実施している。
同郷にはブヌン族やタイヤル族、タロコ族などの先住民族の人々が住んでおり、中でもブヌン族の人が最も多く占めているという。
同県卓渓郷にある玉山国家公園南安ビジターセンターの周りには約30ヘクタール余りの田んぼが広がり、収穫の時期を迎えると、黄金色の稲穂が風に揺れる景色が見られる。
郷内には同県と中部・南投県を結ぶ「八通関越嶺道路」東部区間の一部を構成するハイキングコース「瓦拉米歩道」も存在し、沿道には貴重な高山植物や野生動物が見られ、ブヌン族にとっても重要な歴史の意義と文化的価値を持つという。
ツアーは12日と19日、11月2~3日の3回に分けて実施される。
(蕭博陽/編集:荘麗玲)
VOI 12 Oktober 2024, 08:05
ジャカルタ - バリ島のジェンブラナ州検察局は、関係者が海外に逃亡した後、村落信用機関(LPD)汚職事件で逃亡者またはDPOを逮捕した。
「私たちは家に帰ったときに逃げたこの容疑者を逮捕しました。逮捕はバリ高等検察庁の雌豚チームと一緒に行われた」と、ジェンブラナ州検察局の特別刑事課長プトゥ・アンディ・スータ・ダルマはアンタラの言葉を引用した。
彼は、容疑者AKJA(30)は、2022年に指紋を採取されたLPDアダット・イェベンバン・カウの元財務官であると述べた。
「当時、LPDの会長とともに関係者を容疑者として指名していました。しかし、調査の過程で、元財務官は国外に逃げました」と彼は言いました。
彼によると、AKJAは金曜日(11/10)の午後、メンドヨ地区のポフサンテン村バンジャール・パサタンにある両親の家で逮捕され、マレーシアから来た後に住んでいた。
容疑者の供述によると、彼は家を出て以来、マレーシアのジョホールバル地区で働いていたと述べた。
「この容疑者が捕まった後、できるだけ早くバリ汚職裁判所で審理できるように処理します」と彼は言いました。
以前の監査と調査に基づいて、LPDの女性によって腐敗した資金は3億ルピア以上に達したと彼は言いました。
「LPDの総損失は9億ルピア以上に達しました。汚職行為は、LPDの議長とともにこの容疑者によって実行されました」と彼は言いました。
メンドヨ地区のLPD Yehembang Kauhでの汚職事件は、LPDの現金が空だったために先住民族の村人が貯蓄を引き出すことができなかった後、ジェンブラナ地方検事によって処理されました。
検察庁の審査を含む監査を実施した後、インプがLPDの会長としてAKJAとともに実施した財務管理の不正が発見された。
INPがバリ汚職裁判所で裁判を受けている間、AKJAはマレーシアに逃げたが、帰国中に検察官チームに逮捕された。
2024.10.12苫小牧民報
完成したクラフトビールで乾杯する参加者
醸造所は、元町地域おこし協力隊隊員の菊地辰徳さん(48)と友人で不動産などを扱う不二ハウス工業社長の栗原雄平さん(46)=東京都在住=が共同代表。十勝麦酒醸造(帯広市)の元工場長で20年以上のキャリアを持つの十河文英さん(52)=十勝管内音更町在住=を醸造責任者に迎えた。
お披露目したのは、苦みが少なく口当たりの良い黒ビールと、バナナのような香りが特徴の金色のビール。アイヌ民族が愛飲してきたエント茶の原料ナギナタコウジュを加えている。
菊地さんは「皆さまと最初の一杯を共有でき、うれしい。白老の新たな魅力とするため精進したい」とあいさつ。清水尚昭商工会会長が祝杯の音頭を取り、「ここから生まれる一杯が友人や家族との会話を弾ませ、思い出を飾る。地域経済の発展にも寄与し、新たな雇用の機会も生むことを心からうれしく思う」と述べた。
向かいでカメラ店を経営する白老商業振興会の村上英明理事長は「2種類ともすっきりして飲みやすい。これから新しい味も出ると聞いたので楽しみだ」と話した。
ビールは飲食店向けに販売し、15日から購入の受け付けを始める。町民向けには、早ければ11月から月1回ペースでイベントを開いていくという。
菊地さんらは2020年に土地を取得。22年11月までにBET社(東京)製の発酵・貯酒タンクや醸造システムを導入し、醸造所を完成させた。醸造免許は今年6月に取得し、7月から5種類の醸造と熟成を進めている。
通説を覆す発見の可能性も。約6トンという巨大動物を倒すために、人類の祖先がとった意外な戦略とは?
Esquire 2024/10/12 By Darren Orf
従来の仮説:猛獣に槍を投げて突き刺す
約1万3000年前、アメリカ大陸に進出したホモ・サピエンスの乱獲によって、マンモスなどの巨大動物が絶滅した(あるいはその一因になった)と言われている。それにしても小さく、か弱い人類が体重4~6トンという巨大な獲物をどうやって倒すことができたのだろうか?
更新世(*1)の末期にマンモスを狩っていた人類の姿として思い浮かぶのは、「クローヴィス尖頭器」と呼ばれる鋭い石刃(せきじん)のついた槍を、荒れ狂う猛獣に投げて突き刺す姿ではないだろうか(*2)。
しかし、カリフォルニア大学バークレー校の考古学チームの新研究によれば、古代の人々は腕力よりも頭脳を頼りに、戦略的な狩猟を行っていた可能性が高いという。
新しい仮説:投げ槍ではなく罠を張った?
科学系ジャーナルコミュニティ「PLOS One」に掲載された研究(*3)によれば、当時の狩猟者たちは槍を投げつけるのではなく、鋭い刃のついた杭を地面に仕掛け、突進してくるマストドン(*4)やバイソン、サーベルタイガーといった獲物がそこに向かって飛び込んでくるように罠を張っていたようだ。そうすることで槍はより深く突き刺さり、まるで現代のホローポイント弾(*5)のような効果が生じた可能性がある。
論文の筆頭筆者であるUCバークレーのスコット・バイラム博士によれば、「古代のアメリカ原住民によって生み出されたこの狩猟法は、まさに革新的な戦略」だったという。
「この先住民族のユニークな知恵によって、それまで数千年に渡って世界中で行なわれてきた狩猟技術・生存技術に、新たな窓が開かれたのです」と博士は語る。(*6)
UC Berkeley
仕掛けられた杭の先端に付けられていたであろうクローヴィス尖頭器のレプリカ。
投げ槍では獲物を倒せなかった可能性も
火打石や碧玉(へきぎょく)(*7)といった石材で作られた、根本の部分に溝の彫られた大小の石刃(いわゆる、クローヴィス尖頭器)が発掘されたことにより、そこに一つの謎が生まれた。後期更新世の物として一般的な石器ではあるが、石刃以外の部分が歴史の荒波のなかで失われたため、これまで正確な用法を突き止めることができなかったのだ。
そこで、研究チームによって、狩猟の歴史の再検証が行われることとなった。地面に仕掛けたこの石刃が、支えとなる柄が折れてしまう前に、どれだけの負荷に耐えられるかを調べたのである。それと並行して、同じ石刃をつけた投げ槍を弾力性のあるゲル状の対象物に突き刺すという対照実験も行われたが、この方法では大したダメージを与えられないことがわかった。そのような実験の結果、地面に仕掛けられたクローヴィス尖頭器が獲物の皮を突き破った後、杭が倒れることで威力を増した可能性が高いという結論が導かれたのである。
共同研究者であるUCバークレーのジュン・スンセリ氏は、論文ステートメントで次のように述べている。
「人間の腕力によって生み出されるエネルギーでは、全力で襲いかかって来る動物を仕留めるには不十分です。槍型の武器は、あくまでも護身用として作られたものでしょう」
この研究によって導き出された新説は、クローヴィス尖頭器の説明として納得のいくものだといえるだろう。一般的な矢じりと比べてクローヴィス尖頭器の作成には多くの時間と資源を要する。つまり、古代の狩猟民族が、効率の悪い武器を造るために貴重な資源を無駄に浪費した可能性は考えにくいということだ。
「考古学の分野では、今回のクローヴィス尖頭器と杭の関係のように、パズルのピースがピタリとはまることがあるのです。人類が、強大な動物に囲まれながらも生き延びてきた狩猟の歴史を考える上で、新たな視座が加わったということです」とバイラム教授は述べている。
より具体的な検証が行われる
古代の人々がどのような戦略を用いて巨大動物を狩ってきたのか、今その謎が解かれようとしている。そして、バイラム教授率いる考古学チームは、さらなる検証に乗り出そうとしている。マンモスのレプリカを用いて、杭の罠による効果をシミュレートしようというのである。ただし、尖頭器の部分だけしか発掘されておらず、他の部分については謎のままという状況にあって、実際にどのような戦略が採られてきたのかを確認するのは困難を極める。
もし、彼らの仮説が正しいということになれば、1万3000年をさかのぼる太古の昔に、アメリカ大陸に暮らした先住民族がいかにして生き延び、そして繁栄してきたか、その歴史が描き変えられることになるかもしれない。
[脚注]
*1:更新世…約258万年前から約1万1700年前までを指す
*2:クローヴィス文化…氷期の終わりに北米を中心に現れた文化。尖頭器:先端を鋭く尖らせた打製石器
*4:マストドン…ゾウ目マムート科マムート属に属する大型の哺乳類の総称
*5:ホローポイント弾…対象に当たると弾頭が開くように広がるため、弾が貫通せずに内臓を損傷させる弾
*6:To kill mammoths in the Ice Age, people used planted pikes, not throwing spears, researchers say
*7:碧玉(へきぎょく)…酸化鉄などの不純物を含み、不透明で色のついた塊状の石英
https://www.esquire.com/jp/news/history-archaeology/a62091513/clovis-point-pike-mammoth-hunting/
サライ 2024/10/12
2024年4月、Instagramに「メンズフラを踊る集団です。1分だけお付き合いください」という動画が投稿された。この動画は公開からわずか1週間で100万回再生を超え、5か月が経過した今は、200万回に迫っている。
ここで華麗なダンスを披露しているのは、40代以上と思しき“おじさん”たち。眉目秀麗な“イケおじ”ではない。いわゆる“普通のおじさん”が踊っている。この動画の投稿者はフラダンススタジオを主宰する田中新さん。「平均年齢76歳のクラスもあります」という田中さんと、男性ダンサーたちにお話を伺った。
68歳から89歳のクプナカネ(高齢者)18人のダンサーチーム「フムヌクグループ」のメンバー。全国からイベント出演のオファーが殺到しており、多くのファンがいる。
© SHOGAKUKAN Inc.
リズム感がなくても始められるフラ
今、男性の間でフラダンスがブームだ。その発信源は、フラダンサーとして活躍する田中 新さんが主宰するフラ教室『ハーラウ・ケオラクーラナキラ』だ。田中さんは、「メンズフラはゆったりと軽やかな動きが特徴です。リズム感がなくても、体が固くても始められる。定年後に始めても踊れるようになりますよ」と言う。
とはいえ、男性のフラダンスと言われてもイメージがわかない。テーマパークやレジャー施設でよく見る、火を使いったダイナミックな動きのダンスを連想すると、「あれはタヒチアンダンスです」と田中さん。男性のフラとは一体どのようなものなのだろうか。早速、平均年齢76歳という「クプナカネ」(高齢者)クラスを見学した。
広い教室には、高齢の男性がズラリ。ストレッチをしたり、おしゃべりをしたり、思い思いに過ごしている。皆が、裸足にTシャツ姿だ。真冬でもこのスタイルを崩さない人が多いのは、フラは全身の筋肉を使うため、すぐに体がポカポカとしてくるからだという。
60歳を超えて、人に頭を下げて「教えてください」とお願いする経験
60歳の時にフラを始めた笹井雅雄さん(77歳)は、フラ歴17年だという。
「仕事をリタイアした時、妻とハワイに行ったんです。その時に、妻から“定年したからと、私にくっついて歩かないでね”と言われて、カチンときちゃって(笑)。だってここまで頑張って仕事をしてきたのに、ひどいじゃない。
僕がショックを受けていると、長年フラを習っていた妻が“一緒にフラダンスをやらない?”とすすめてきた。こっちはびっくりしちゃうよね。“男がダンスをするなんて、みっともない!”とは思いましたが、すぐに、これも出会いであり、とりあえずやってみてから決めようと気持ちを切り替えました。
いざ、やってみると勇ましく優しい動きが多い。その歴史も意味も深くとても面白いんですよ。始めるなら、本気でやろうと思い、1年間、無我夢中で練習しました」(笹井さん)
フラの起源は西暦500年ごろに遡る。ハワイアンは文字を持たず、物事はすべて口伝する。言葉を唱え、歌い、踊って伝承するという歴史が紡がれてきた。
1820年代にアメリカから宣教団がやってくると、フラは弾圧され、やがて禁止される。しかし、カメハメハ王朝の宮廷内などで、フラは密かに受け継がれていたという。
1893年にハワイ王国が滅亡してからアメリカの準州になり、以降、文化も経済もアメリカの支配下に。そんな古来のフラが復活したのは、1970年代。先住民族の復興運動が起こり、失われかけていたハワイ語、伝統的なフラが時間をかけて復興していったのだ。
「ダンスで伝えることは、自然への賛歌。自分がこれまでに見たハワイの景色を、体で表現するという面白さに、気づけばのめり込んでいきました」(笹井さん)
笹井さんは、「60歳になって、人に頭を下げて、教えてくださいと言うのもいい経験。お金を持っていても、世界が広がらなければ面白くないからね」と続けた。笹井さんの妻は、夫の舞台や練習を見学し、フラの先輩として“愛あるダメ出し”をくれることもあるという。
【交通事故で両脚をひかれてしまっても、パーキンソン病になってもフラは踊れる……次のページに続きます】
「おじさんになって以降、歓声がもらえるとは思わなかったね」
フラは全身を使って自然を表現する。流れるように、ゆったりとした動きが多いのも特徴だ。
「70歳の時に、交通事故で両脚をひかれてしまい、そのリハビリで始めたのですが、まさかこんなに続くとは思いませんでした」とフラ歴約20年の村松功造さん(89歳)は言う。パーキンソン病を患っているといい「手のふるえが、僕にしかできない波の表現につながっていきます」と微笑む。
村松さんは、「1週間に1回、ここで仲間と練習するのが楽しみ」と言い、日々基礎体力の維持に励んでいるという。取材時、高齢男性のダンサーは10人ほどいたが、誰もが「フラを始めて人生が変わった」と語っていた。
会社員としてビジネスの先端に立っていた齋藤健(77歳)さんも、定年でフラの門を叩いた1人だ。「定年後に不得意分野をやるのはいいものです。 自らを初心者の地位に立たせると、さまざまなことを発見し、気持ちが若返る」と言う。
とはいえ、慣れないからこそ、なかなか上達しない。後から始めた人に追い越され、思い通りに動かない体に悔しい思いをしたこともあるという。
「でも、3年もすれば慣れてくるんです。おじさんになってから、“キャー! ステキ!”と歓声を受け、拍手喝采を浴びることなんて、絶対にないじゃないですか。今、私たちが舞台に上がると、嵐のような声援を受けます。フラをやっていなかったら、こんなことはなかったでしょうね」(齋藤さん)
冒頭で紹介した約200万回再生の動画に使われている楽曲『Ka Manu Pikake』は、クジャクのように気取った人の、ある種の「残念さ」を軽快に表現している。「カッコつけているけれど、憎めない人」というのはどの世界にもいることを表現している……と知ってから見ると、さらに理解が深まるだろう。
教室では、元会社員、元公務員、元経営者、大学教授、会社員など、多くの背景を持ち、全く異なる生活をしている人が“ひとりのフラの練習生”として上達を目指して心を一つにする。
心を穏やかに整え、「ああ、ありがとう」と息を吸って吐く深呼吸からレッスンが始まると、ポジティブでピースフルな波動が空間に満ちていく。曲が始まると、皆、微笑みを讃え、充実した表情でフラを踊り始める。その入り口は体力作りやリハビリだったかもしれないが、そこから、豊かな人生と、自分の居場所を手に入れていることがわかる。
「フラは年齢を重ねても踊れるところが魅力。何歳から始めても遅くありません」と、田中さんは微笑んだ。日本人の多くが、ハワイに憧れ、ハワイを旅先や移住先として選んできている。フラを通じて、古来のハワイの精神や歴史、文化、世界観に触れると、新たな人生の扉が開くかもしれない。
お話を伺ったのは……フラダンス教室 ハーラウ・ケオラクーラナキラ主宰 田中 新さん
『天と地をつなぐ 素晴らしきメンズフラの世界』
田中 新 著(KADOKAWA刊)1870円
取材・文 前川亜紀、写真 撮影/齋藤健(集合写真)、広川智基(ステージ、レッスン風景)
鉄道乗蔵 鉄道ライター 10/12(土) 20:01
札幌から日本最北の都市・稚内に向かおうとした場合、札幌駅から1日1本だけ運行される稚内行の特急宗谷号に乗るか、旭川駅まで行きそこから1日2本運行されている特急サロベツ号に乗車するのが一般的なルートである。札幌駅から稚内駅までの所要時間は5時間12分~25分だ。
筆者は、今年5月、JR北海道がえきねっとで特急列車の6割引キャンペーンを行ったことから、札幌―稚内間を日帰りで往復してきた。札幌―稚内間を往復する場合には、指定席往復割引きっぷ(Rきっぷ)を使用するのがもっとも安価であり、その価格は4月1日~11月30日までの夏料金が13,310円、12月1日から3月31日までの冬料金が14,410円に設定されている。
今回のえきねっと6割引キャンペーンでは、札幌―稚内間の特急宗谷号は4,420円に設定されていたが、座席数に限りがあったことから往路分は6割引の宗谷号を取ることができず、旭川までの6割引のライラック号2,080円と旭川からの5割引のサロベツ号4,440円を取ることができた。札幌―稚内間往復のトータルの金額は10,940円となり、Rきっぷよりは若干安くなったので良しとすることにした。
筆者が乗車した特急ライラック15号は12時ちょうどに札幌駅を発車。石狩平野に広がる広大な田園地帯を眺めながら旭川駅には13時25分に到着。その後、向かいのホームに停車していた特急サロベツ1号に乗り換えた。サロベツは6割引席が満席だったことから、前日までの予約が可能な5割引席に乗車したが、乗車率は半分程度で空席が目立っていた。名寄駅を過ぎると車窓には広大な原野が広がり異国情緒が漂い始め、終点の稚内駅には17時25分に到着した。日本最北端の駅・稚内は2012年に建て替えられ道の駅などと一体化した複合施設「キタカラ」となった。
稚内市は人口およそ3万人を擁する日本最北の都市で、地名の読みは「わっかない」。北海道の地名はアイヌ語に由来したものが多いが、稚内は、アイヌ語の「ヤム・ワッカ・ナイ」に由来しているという。これは「冷たい飲み水の出る小さい川」を意味し、「ヤム」は「冷たい」、「ワッカ」は「飲み水」、「ナイ」は「小さい川」を意味している。この「ヤム・ワッカ・ナイ」は、実際には稚内駅の南側、真言寺の横にある川のことだ。稚内の「稚」という漢字は「わかい」とも読めることから、これを当て字として「稚内」の地名が誕生した。
(了)
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/2d4273551811bc6c1c9304ea777d9ca5a8a66ee4
バスケットカウント 10/12(土) 9:24
「ハーディーとは喜びも悲しみも共有してきた仲だ」
パティ・ミルズはNBAで16年目のシーズンをジャズでスタートさせた。NBAキャリア最初の2年をトレイルブレイザーズで過ごし、その後に10年を過ごしたスパーズでシックスマンとしての評価を確立。ネッツでの2年を経て、ホークスとヒートでプレーした昨シーズンは出場32試合と存在感を失いつつあった。それでも彼は今オフ、パリオリンピックでオーストラリア代表のチームリーダーとして健在ぶりを示し、大会終了後に1年330万ドル(約4億5000万円)の契約でジャズに加わった。
すでに36歳で身体的なピークを過ぎたのかもしれないが、ジャズでの挑戦にモチベーションは高い。その第一の理由は、スパーズ1年目からの付き合いの指揮官ウィル・ハーディーにある。「スパーズに来て最初に仲良くなったのがウィルだった。初めて2人でワークアウトをしたのが21時からだったのを覚えているよ。彼はコーチとして、僕は選手としてそれぞれ成長する中で、喜びも悲しみも共有してきた仲だ。彼がジャズのヘッドコーチになって成功を収めたことは、僕にとっても最高の喜びだった」とミルズは言う。
ジャズ加入の最初のきっかけは、オリンピック期間中のハーディーからの電話だった。「オリンピックで忙しかったけど、彼とはずっと電話で話していた。準々決勝で負けた数日後、僕らの会話はより具体的になり、このチームでどんな役割を果たせるかを議論するようになった。若い選手の成長を手助けし、ジャズが長く発展していくための基盤を作る。僕が得意としていることを彼が必要としているのが分かって、パリの街で交わすその会話にとてもワクワクしたよ」
ジャズは27歳のラウリ・マルカネンをエースとし、彼より年下の選手を中心としたチームを育てていこうとしている。36歳のミルズはそのタイムラインに合わないが、キャリア晩年をジャズの基盤作りに捧げることを喜んで受け入れた。
「16年目だけどまだ何も分かっていないし、学び続けなきゃならない。この気持ちこそが成長に必要な要素だ。若い頃にそのコツを身に着ければ、ずっと役に立つ。彼らを正しい道に導き、自分らしくあることを認めて思う存分プレーを楽しませる。それはコーチや他の誰かにもできるけど、同じロッカールームの仲間に導かれるのも大事だ。心配はしていない。チームに合流して若手を見た時、どの選手もオフの間にしっかり準備してきたことが分かったからね。バスケに取り組む真摯な姿勢と強い絆があれば、すべては上手くいく。でもそれは強制されるのではなく自然に生まれなくてはならない。その繋がりが生まれれば、コートでのすべてが上手く回るようになる。トニー(パーカー)、マヌ(ジノビリ)、ティム(ダンカン)がそうだったようにね」
ジャズ加入が決まり、ミルズが新たなチームメートの中で真っ先に連絡を取ったのは、20歳のブライス・センサボーだった。「背番号8のことなんだけど、どれぐらい気に入っている?」というのが会話のスタートで、ミルズがチームに合流する前に2人は電話でいろいろな話をした。センサボーは8番に大してこだわっておらず、ミルズに譲ることを快く受け入れた。「背番号への思い入れはあまりなかったし、僕は信心深くて、この世のものに固執し続けるべきではないと学んでいたから」とセンサボーは言う。
一方でミルズが8番にこだわる理由も信仰から来ている。「僕はオーストラリアの先住民としての文化を誇りに思っている。メリアム文化では『8』はタコの形をした神を表す。その8本の腕はメリアムのそれぞれの部族を表していて、僕はその一つのダウアレブウ族だ。僕にとって背番号8は、故郷にいる家族や仲間を代表することを意味する」
若手中心のジャズで、ミルズは中心選手とはならないだろうが、頼りになるベテランとしての存在感はすでに発揮している。そしてコートに立った時にはお馴染みの背番号8を背負い、颯爽とプレーする姿が見られるはずだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ccb30687d85cae424b767abfd7f5868bb6567375
映画チャンネル 10/12(土) 7:50配信
今回はリメイクされ、成功を収めた日本映画をピックアップ。日本映画史に残る傑作映画に真っ向勝負を挑むべく制作された作品たち。随所に散りばめられた旧作へのリスペクトに胸がアツくなること必至。数多くあるリメイク作の中から、決して観客に損をさせない珠玉の作品を紹介しよう。今回は第3回。(文・寺島武志)
『許されざる者』(2013)
製作国:日本
監督・脚本:李相日
共同脚本:デヴィッド・ウェッブ・ピープルズ
キャスト:渡辺謙、柄本明、三浦貴大、佐藤浩市
【作品内容】
クリント・イーストウッド監督・主演で第65回米アカデミー作品賞、監督賞ほか4部門を受賞した傑作西部劇「許されざる者」(1992)を、「フラガール」「悪人」の李相日監督のメガホンで日本映画としてリメイク。
江戸幕府崩壊後の明治初期、北海道開拓時代の歴史の中で、かつて「人斬り十兵衛」と恐れられていた男が、再び戦いに身を投じていく姿を描く。幕府の命の下、幾多の志士を斬りまくり、恐れられた釜田十兵衛は、幕府崩壊後いつしか姿を消し、人里離れた場所で静かに暮らしていた。やがて月日は流れ、妻に先立たれた十兵衛は、貧困の末に再び刀を手にすることになる。
主人公・十兵衛役で渡辺謙が主演し、柄本明、佐藤浩市らが共演。
【注目ポイント】
1992年に、監督と主演をクリント・イーストウッドが務め、アカデミー賞4部門を獲得した西部劇の名作を、李相日監督が日本映画として脚色し、かつ自らメガホンを取ったリメイク版である。
北海道を舞台とし、先住民と日本政府が争いを繰り広げる蝦夷開拓史に『許されざる者』の物語を重ね合わせている。外国映画、しかもアカデミー賞受賞作品を日本映画としてリメイクするという、思い切った試みだ。
李相日監督版は蝦夷開拓を主なテーマとしており、舞台はヒグマの生息地でもある大雪山の麓。巨大なセットは未開の地に建てられた。主人公の釜田十兵衛役の渡辺謙は日頃、命のやりとりをしているであろう野生動物と、ほとんど同化してしまったようにも見える。
李監督と渡辺謙は本作で、ヒーローかアンチヒーローかだけではなく、十兵衛の中にあるものを感情としてあまり表現しない芝居を狙っていたという。
さらに武器が銃から刀になったのは功を奏しており、人と人との距離が近くなり、斬りつけ殺めることの痛み、加害者としての感触は銃よりも強くなるという副産物をも生んでいる。その結果、十兵衛のその佇まい、背中、沈黙を通してイーストウッド版にも比肩する。
強くも弱くもあり、美しくも醜くもある人間の姿を表現することに成功したといえるだろう。
事あるごとに、イーストウッド版と比較されることになる本作ではあるが、それは名作をリメイクしようと決心した者の宿命であり、仕方のないことだろう。だがそれは、比べられるだけの作品に仕上がっている証左でもあるのだ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9e3a533cc6b79632e8b41492e17183dc3f4c86b0