NHK 12月15日 12時25分
道が毎年実施している道民の意識調査で、初めてアイヌの人たちに関する質問を行ったところ、差別や偏見を見聞きしたことが「ある」と答えた人は26.9%、「ない」と答えた人は62.7%でした。
この調査は道がことし9月から10月にかけて道内の18歳以上の1500人を対象に郵送とインターネットで実施し、51%にあたる766人から回答を得ました。
この中で、今回、初めてアイヌの人たちに関する質問を行い、差別や偏見を直接、見聞きしたことがあるか尋ねたところ、▼「ある」と答えた人は26.9%、▼「ない」と答えた人は62.7%でした。
また差別の原因や背景を複数回答で尋ねたところ、▼「民族に対する偏見や先入観」が最も多く57.8%、次いで▼「民族の歴史的・社会的背景に対する無理解」が52.9%、▼「文化に対する無理解」が50.5%などとなりました。
一方、2020年に白老町にオープンしたアイヌ文化の発信拠点「ウポポイ」に「行ったことがある人」は15.3%でした。
道アイヌ政策課は「『ウポポイ』の認知度や魅力度の発信には改善の余地がある。アイヌの人たちへの差別や偏見がなくなるよう発信の強化に努めていきたい」としています。
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20241215/7000071987.html