鉄道乗蔵 鉄道ライター 3/1(土) 20:01
JR北海道の根室本線のうち、花咲線と呼ばれる釧路―根室間について、2015年3月15日のダイヤ改正より、釧路―根室間の早朝便1往復と、釧路―厚岸間の夜の1往復の列車が廃止されることが分かった。廃止となるのは、以下の列車だ。
・釧路05:35→08:01根室
・根室05:31→08:05釧路
・釧路20:37→21:40厚岸
・厚岸22:05→23:11釧路
これらの列車の廃止により釧路駅と根室駅を発車する花咲線の始発列車は8時台となるが、釧路―根室間は2024年10月に都市間バスも減便されていることから、根室への交通の利便性がさらに悪化する。3月15日のダイヤ改正以降は、釧路―根室間は花咲線の1日5往復に加えて、都市間バスが平日2往復、土休日1往復の運行となる。
JR北海道釧路支社が2月25日に発表した ニュースリリースによると、平日の早朝便については、根室駅前バスターミナルを5時35分発釧路駅前バスターミナル8時20分着の都市間バス特急ねむろ号をご利用くださいとあるが、所要時間は鉄道の2時間34分から2時間45分と延び、天候や道路状況によっては遅延などで所要時間がさらに延びてしまうことが心配される。
根室市は、ロシアが実効支配する歯舞群島や国後島を対岸に臨む国境の街であるが、地域交通の利便性の低下によって人口流出や地域経済の停滞が心配される。根室の起源は江戸時代の1790年に松前藩が運上所というアイヌとの交易の拠点を置いたことに始まるが、ロシアの南下政策に危機感を覚えた幕府は江戸時代末期の1855年に仙台藩に一体の警備を任せ、根室に出張陣屋を築いて警固を行っている。
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https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/f2abc58907b421468b092e0df44ad038d794daec