わたしの新刊『おおなわ 跳びません』を、西沢杏子さん、森川成美さん、おおぎやなぎちかさん、ブログに感想を書いてくれました。ありがとうございます。
また、しめのゆきさんのXの感想もうれしいです。
そんな感想でニコニコしているところなのですが、おもしろい本はぞくぞくとでています。本は売れなくなっても、本はおもしろくなっているんですよ。
作家の競争ははげしいですから、切磋琢磨、させられています。
さて、そんな中、ひときわ高く本屋で積まれているのが今回紹介する『くらくらのブックカフェ』
『ぐるぐるの図書館』から四作目になる人気シリーズです。作家はトップランナーばかり。
まはら三桃、廣嶋玲子、濱野京子、菅野雪虫、工藤純子の五人。
このシリーズ、ホント好きなんですね。今回も設定がおもしろい。
偶然出あった猫がつれていってくれた古い蔵を改装したブックカフェ。そこで自分にあった本を見つけることができます。
そしてマスターいれてくれるお茶を飲みながら、その本を読んでいるうちに、不思議なことがおきて……。
今回も、五人五様の個性を味わえますよ。少しずつ、お話しがつながっているところも、うまいですよね。
ぜひ、くらくらする物語の世界を味わってください。
濱野京子さんの『張り子のトラオ』という作品は、ハゼランという花がすごくうまく使って、物語をもりあげているんです。
このハゼラン、そこら中にはえている強い雑草できらわれたりもするのですが、押し花にするととてもきれい。
花は小さいのですが、赤い実がかわいいし、くきの形がいいんですね。
押し花を初めて、先輩たちにハゼランをおしえてもらいました。でも、別名があるなんて知らなかったです。
お花が好きで、押し花までして、いつか花が鍵になる作品を書きたいと思っていたりするのですが、こういう風にするのかとおしえられた気がします。
ほかにも『張り子のトラオ』には、いろんなしかけがしてありました。
廣嶋玲子さんの『呪いの行く末』も、こわいけど、最後がよくて楽しめました。
ぜひ、読んで見てください。