森埜こみちさんが新刊をだされました。今回は、前作とがらっとかわって、ノンフィクションです。
来年、デフリンピックが日本で開催されるので、タイムリーな出版です。
わたしも知らなかったのですが、デフは、耳が聞こえないという意味だそうです。
パラリンピックとは別に、耳が聞けない人だけで競う大会が、デフリンピックだそうです。
耳が聞こえないという障害の人は、パラリンピックだと、身体的には有利なことが多いそうです。健常者と変わらない身体能力の場合も多いそう。
しかし、耳が聞こえないので、スタートの音が聞こえないとか、球のバウンドの音が聞こえないなど、支障もあるようです。
だから、デフリンピックがちょうどいいってわけ。同じ障害の仲間と思いっきり競えるのですから。
この本で知らなかったことがずいぶんとわかりました。
手話だけでなく口話という方法もあるということも、初めて知ったのです。
わかりやすく、的確に書かれているので、すごく読みやすいです。
作者の森埜さんは、この本をとおして、聾者のことをもっともっと知ってもらいたいとおっしゃっています。
たくさんのインタビューがあり、これをかくのに、ずいぶんと取材されています。この労力を考えると、森埜さんのエネルギー、すごいです!
伝えたいが、形になった本といえるのではないでしょうか。ぜひ、手にとってください。