赤羽じゅんこの三日坊主日記

絵本と童話の本棚
日々のあれこれと、読んだ本のことなど書いていきます。

『なりたて中学生・上級編』ひこ・田中

2016-11-11 18:13:08 | その他
ひこ・田中さんの『なりたて中学生』が完結しました。上級編も分厚いです。
けど、心配はいりません。読みだしたら、リズムがいい文章で、すぐに読めました。

いろいろ観察して考える少年、成田テツオ。

中学校から親にくるお便りを不気味だと思います。そこで、終わらないで、なんで不気味なんだろうと、深く考えようとします。ちょっとめんどーなくらい考えちゃいます。
そこが、この作品のおもしろいところ。
次はテツオがどんな風に考えるかって風に読んでいきます。
テツオは部活見学をして、文化祭も体験します。
そして、登校友だちのアンリのカタイサントウキンにどきどきしちゃったりもします。

疑問をもったり、怒ったりしながら、成田テツオは成田テツオらしい中学とのつきあい方をさぐっていきます。肩に力が入らないらくーな大阪弁。ものすごい事件はおこらないのに、くすっとわらわせたり、あららっと思わせたりして、これだけ読ませちゃう、ひこさんは、やはりすごいです。

読んでいたら、自分の中学時代のことも思い出したり、よみがえったり。
校庭を走ったり、腕立て伏せしたり、したっけなっとなつかしくなりました。
つまり、これから中学生になる人だけでなく、遠い昔、中学生だった人も楽しく読める作品です。

さて、昨日の小学館児童文化賞の贈呈式。とても華やかでした。
着物姿のにしがきさんは、スピーチも心をうつもので、中には涙ぐむ方も。わたしも胸が熱くなりました。

お料理もおいしくて、わたしはお寿司をおかわり。
デザートも、すばらしい。とくに真っ白なやつ! マカロンもおいしかった。絶対、二キロはふとったと思いました。

そして、なんと俳優の近藤正臣さんもいらっしゃっていて、なんとBeのメンバーといっしょに写真をとってしまいました。キャッ!
お話はできませんでしたが、なつかしい村上勉さんのお姿もお見かけしました。

お祝い会は、何度、出てもいいものですね。にしがきさん、ほんとうにおめでとう。
そして、ありがとうございました。(*^_^*)