あっという間に11月半ば。なかなかブログの更新をできないので、事業部のあれこれ企画をやっているからでもあります。
来年の文学学校などなど、メンバーとともに考えてます。期待していてね。
さて、ステキな作品を読みました。濱野京子さんの新刊です。
これはふわっと揺れる恋い心を書いたピュアなラブストーリーなのですが、テーマとしてヤングケアラーの問題もとりあげています。
中学生男子同士の会話とか、自然でうまい。
濱野さんの作品ってすごくキャラが立っているって意識しないんだけど、ちゃんとたっているんですよね。
なかなかこれが書けないんですよ。
ヤングケアラーは、あとがきによると、なかなかおもてに出にくい問題だといいます。
そうですよね。小学生や中学生が家事をして家の人の病気に向き合うのは大変。というのも、その年齢、他の子はやってないから、話題もあわなくなってきちゃうから。意識がズレってきてしまうけど、本当にことを話してもわかってもらいにくい。
でも、中学生でなくても、家族で病人がでた場合、ケアされるのも、するのも大変でしょう。
テレビでもSNSでもおでかけや外食など楽しい話題がいっぱい。余裕がないと疎外感を感じてしまいます。
そんな問題から逃げずに、でも、中学生が読んでおもしろいようにかかれています。
表紙もいいですよね。灰色の部分、銀色をつかっています。これがいい色。
with you という題字を筆記体にしたのも、この作品にあっています。
ぜひ、みなさま、手にとってください。